『アウトサイダー』ネタバレ感想あらすじ Netflixのヤクザ映画を解説!


『アウトサイダー 』 予告動画

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『アウトサイダー』作品情報

2018年アメリカ映画(原題:The Outsider)。
マーチン・サントフリート監督がアカデミー賞俳優ジャレッド・レトを主演に迎えて贈るNetflix配信の日本を舞台にした犯罪ドラマ。キャスト:浅野忠信、椎名桔平、忽那汐里、田中泯、大森南朋ほか。

『アウトサイダー』感想評価

前半は感想と評価、中盤は映画のあらすじを追っていきます。

『アウトサイダー』は日本を舞台にアカデミー賞俳優ジャレッド・レトがヤクザに扮して活躍する様を描いた犯罪映画です。

「アウトサイダー」は部外者とか門外漢という意味で、ジャレッド・レト演じる主人公を指しています。撮影は全編日本で行われ、主に北九州がロケ地になっています。

ジャレッド・レトは劇中でほとんど日本語を話さず会話は英語中心になっていますが、たまに話す日本語がカタコト過ぎて笑ってしまいます笑。

忽那汐里はオーストラリア育ちなので当たり前ですが、日本の役者さん達は結構みんな英語を流暢に話していて違和感がなかったです。また演技も総じて上手で、浅野忠信と椎名桔平の凄みは迫力がありました。

『アウトサイダー』は実は三池崇監督、トム・ハーディ主演という話もあったのですが、スケジュールの都合でどちらも降板したようです。このタッグが実現していたら是非観たかったですね!

それにしてもジャレッド・レトは、何故この映画に出演したんでしょう。映画でのジャレッド・レトは正直かなり浮いていて違和感ありまくりでした。

ずっとシリアスな顔をしていて、何を考えているのか全く分からない。なぜ日本のヤクザ世界で生きていこうと決意したのかもよく分からない。なぜ忽那汐里に恋をしたのかもよく分からない。とにかく無口で不気味な奴です笑。

仁義とは程遠く、ただ流されて生きていたら大変なことに巻き込まれちゃった!という感じ。終始無口なジャレッド・レトは魅力を発揮できず可哀想な役柄だったなという感想です。

また映画の世界観もちょっと特殊で、頑張ってはいるけど、やっぱり外国人監督が描いた日本だなあという印象。『ブラックレイン』的な可笑しさがありました。

さてここからは、そんな『アウトサイダー』の簡単なあらすじを解説していこうと思います(ネタバレ)。



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『アウトサイダー』ネタバレあらすじ

1954年大阪。米軍を脱走した米兵ニック(ジャレッド・レト)が日本の刑務所で清(浅野忠信)を助けたことから、出所後面倒を見てもらうことになり、それをきっかけにヤクザの世界に足を踏み入れていきます。

ニックはなぜか初めの依頼でアメリカ人をいきなり殺害します。

なぜニックが突然そのような行為を許容したのかは全然わかりません。普通なら躊躇するはずですがニックは躊躇しませんでした。元々暴力的な人間なのでしょうか。そんな風には見えませんが…。

その後もとにかく清に従いバイオレンス三昧です。どんな義理を感じてニックがそこまでするのかは謎のままです。清の妹・美由(忽那汐里)とはちゃっかり恋仲になります。

そしてアメリカ軍の銃の横流し現場にいった際、敵対する勢津会に嵌められ、勢津会の組員2人を殺害します。

その責任を取られ指を詰めることになりますが、ニックは文句を言わず2本も指を詰めます。痛いです。それからなぜか白松組組長に気に入られ、唐突に盃を受け正式な組員となります。入れ墨も施し、立派な白人ヤクザとなりました。

その頃、関西で勢力を増す勢津会は白松組に傘下に入るよう要請しますが、組長がこれを拒否し本格的な抗争へと発展していきます。それを裏で手引きしていたのが白松組の裏切り者オロチ(椎名桔平)でした。

抗争が激化していく中で清も組長も死に、白松組は壊滅するのですが、ニックはひとりで最後の反撃へと立ちあがるのでした。

まとめ

『アウトサイダー』は混沌とした戦後日本を背景に、アメリカ人が自分の居場所を求めて任侠の世界に身を置いた物語です。

外国人監督の目から見た謎の日本の風景が繰り広げられ、北野作品とゴッドファーザーを混ぜたような、特殊な世界が構築されています。綺麗な顔したニックの唐突な暴力には違和感しかなく、異様な世界観を助長しています。

そこにあるのは日本ではない、単なる外国人視点のパラレル日本でした。映像の雰囲気は独特なモノがあるので、そこは楽しめるんじゃないでしょうか!

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