『タイタン』ネタバレ感想解説 進化した人類?


映画『タイタン』予告動画

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『タイタン』作品情報

2018年アメリカ/イギリス/スペイン映画(原題:The Titan)。
プロデューサーでもあるアラッシュ・アメルの原作をレナート・ルフが監督したSFスリラー映画。Netflixオリジナル配信。出演サム・ワーシントン、テイラー・シリング、トム・ウィルキンソン、アギネス・ディーン、ナタリー・エマニュエル。

『タイタン』あらすじ

2048年の近未来の地球。核戦争の汚染と環境悪化により人類は絶滅の危機に瀕していた。そこで各国は人類の新しい移住先として、土星の衛星であるタイタンを選ぶ。タイタンの環境に人類を適応させるため、遺伝子をいじり人間を改造する極秘プロジェクトに志願したリック(サム・ワーシントン)は、家族と共にNATOの基地がある島に移り住んでくるのだったが…。

『タイタン』ネタバレ感想解説

※感想にネタバレが含まれます。

『タイタン』は人口増加と地球の環境悪化により滅亡の危機に瀕した人類が、遺伝子工学によって人間を改造し、大気がある土星の衛星「タイタン」に移住しようと計画する様を描いたSF映画です。

『アバター』でお馴染みサム・ワーシントンは、『タイタンの戦い』『タイタンの逆襲』に続く3作目の「タイタン」タイトル映画の出演となっております。ちなみに他の2作と今作との関係は全くありません。アバターになったサム・ワーシントンは、今作でも人間じゃない生物になっているのは面白い所です笑。

『タイタン』の舞台であるNATO作戦基地は、スペインの美しい島であるグラン・カナリア島で撮影されています。それに伴いスペイン軍が撮影に協力したので、映画に映る軍人達はスペイン軍です。

『タイタン』のストーリーをざっと解説すると、環境破壊が深刻になり資源が枯渇した地球から脱出するため、人類は土星の衛星タイタンを移住先にチョイス。タイタンは厚い大気に覆われメタンの川が流れ、原始地球に似た環境ということで選ばれました。

しかし人類が住むには寒すぎて過酷な環境なので、遺伝子工学によって人間の遺伝子をいじり、タイタンの環境に適応させようとする実験が行われます。その実験に参加した軍人がサム・ワーシントン演じる主人公リックです。

極秘プログラムなので参加する軍人達は家族とともに島に隔離された状態となります。



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トム・ウィルキンソン演じるマッドサイエンティストが中心となって、被験者達に薬物注射したり水泳させたり、人間を改造する研究が行われていきます。しかし実験過程で被験者達が狂ったり、凶暴化したり、続々と死亡したりで、ろくなことが起こりません。

リックの妻も、夫の変わりゆく姿を見てめっちゃ不安になりますが、リックは継続を希望し、とうとう進化した人間ホモ・タイタニアンになります。

ホモ・タイタニアンになったリックは、とても人間と呼べる外見じゃなく化物です笑。なんとなくアバターに似ています。でも水中に長く潜水でき、極寒でも生存し、動きも素早く、手から触手を出したり、まさに進化した種となります。

進化した人間リックは果たしてどうなるのか?

そんな物語が映画『タイタン』なのですが、以上のストーリーを見て何か違和感を感じませんでしたか?

そうなんです。この映画、題名が『タイタン』なのに全然タイタンに行きません!壮大な宇宙を舞台としたSF映画だと思って観たらまんまと騙されます。

タイタンどころか地球すら出ないし、島からすら出ません。小さな島での人体実験の様子を延々と描写するだけです。これは本当にヒドイです。詐欺です。

逆に劇場公開しなくて本当に良かったと思います。宇宙が舞台のSF映画だと思いお金を払った観客は暴動を起こすでしょう。衛星タイタンでの描写は、最後の最後に少しだけというトンデモ詐欺SFです。アメリカでの評価もめちゃくちゃ低くなっております。

謎の人体実験の様子を延々と活写する、拷問のような映画が『タイタン』でした。このような時間を損したと感じる映画は久々に観ました。あまりにもヒドイ映画なんで逆に観たくなってきたでしょう?笑。

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