『10 クローバーフィールド・レーン』予告編動画
『10 クローバーフィールド・レーン』作品情報
2016年アメリカ映画(原題:10 Cloverfield Lane)。
「スター・ウォーズ フォースの覚醒」の監督で、ハリウッドきってのヒットメーカーJ・J・エイブラムスがプロデュースした謎のSFサスペンス映画。監督はこれが初長編作となるダン・トラクテンバーグ。脚本に「セッション」のデイミアン・チャゼル、製作総指揮に「クローバーフィールド HAKAISHA」のマット・リーブス。出演メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・グッドマン、ジョン・ギャラガー・Jr。
『10 クローバーフィールド・レーン』あらすじ
舞台はルイジアナ州。服飾デザイナーのミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が、婚約者と住む家を飛び出し車を運転していると、突然カーアクシデントに巻き込まれる。
ミシェルが目を覚ますと小さな部屋に閉じ込められていた。そこはハワード(ジョン・グッドマン)という男の地下シェルターだった…。
『10 クローバーフィールド・レーン』感想評価
※感想にネタバレが含まれるので、ご了承ください。
「クローバーフィールド HAKAISHA」の続編であるSF不条理映画『10 クローバーフィールド・レーン』。前作の精神的続編とされてますが内容は全く異なります。でも相変わらずヘンテコ映画です笑。
クローバーフィールドは現在3作あり「クローバーフィールド・ユニバース」として共通の世界観を持つ作品群としてシリーズ化しています。『10 クローバーフィールド・レーン』は2作目ということになります。今作でも名前が出るタグルアト社は、前作の黒幕的存在です。
これ完全にB級映画なんですが、アメリカでの評価はなかなか良いです。Rotten Tomatoesの支持率も90%となっています。
ちなみに題名は「クローバーフィールド・レーン10番地」というハワードの自宅住所を表しています。
『10 クローバーフィールド・レーン』の感想ですが、B級感丸出しでブッ飛んでいて面白いですよ。この映画は前半と後半で全く違う映画になるくらい変わるんで2重に楽しめます。
前半は人間の心理戦の攻防、後半はエイリアンとの攻防です。観れば分かりますがイカレテますね、はい笑。前半というより物語のほとんどは人間心理を描くパニックスリラーです。ラストにいきなり物語が不条理な急展開を見せるのでビックリします。
それが「クローバーフィールド・ユニバース」の世界観なんですが、この作り方だと何でもアリですよね。例えば普通に人間ドラマで、最後だけ怪獣が襲ってくるとか。どんな不条理でも可能になっちゃいます。まあ、面白ければ何でもいいんですけどね笑。
役者さんですが、ミシェル役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドがセクシーで結構可愛いです。目が魅力的だなと思います。
ハワード役のジョン・グッドマンはコメディだけじゃなく、怖い人も演じれるんですね。何をしでかすか分からないサイコで緊張感あって怖かったです笑。ジョン・グッドマンなんていかにも田舎のアメリカ人て感じですよね。
さて、ここからは『10 クローバーフィールド・レーン』のストーリーを簡単に解説していきます(ネタバレ)。
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ネタバレ解説・考察
オープニング
婚約者のベンと喧嘩し家を出た主人公のミシェルが車を走らせていると、突然交通事故に合います。ちなみにベンの声は『世界にひとつのプレイブック』のブラッドリー・クーパー。
ミシェルが目を覚ますとそこは何処かの地下室で、手錠をはめられ軟禁状態になっていました。
そこはハワードと名乗る男の家の地下室で、ミシェルは交通事故の後、彼に運ばれ手当てを受けたのでした。でもハワードは、外界は攻撃を受けて空気汚染されてると意味不明なことを言い、外に出してくれません。
3人の生活
その家にはもうひとりエメット(ジョン・ギャラガー・Jr)という青年がいて、彼も外には出るなと忠告してきます。攻撃って何の攻撃?ミシェルは疑いつつもやむを得ず、3人の奇妙な共同生活が始まります。
ハワードは元海軍で、現在はタグルアト社のグループ会社で衛星関連の仕事。神経質で威圧的で独占欲が強いサイコな奴です。突然キレるので言動には注意しないといけません。
食事をしている時、一瞬の隙をつきハワードの鍵を奪ったミシェルは外へ逃げ出します。
扉を開けようとした途端、外から女性が「助けて!中に入れて!」と来ました。女性の皮膚がただれ、頭を叩きつけながら狂ったように叫んだので、ミシェルはガクブルして汚染は本当だと信じ、外へ出るのを諦めます。
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エメットの死
しばらくシェルターでの平和な生活が続きますが、ミシェルはあることに気づきます。それはハワードの娘メーガンの写真は、2年前近所で行方不明になったエメットの妹の友人だったのです!
ハワードが絶対殺してるでしょ?と疑ったミシェルとエメットは作戦を練ります。まずハワードの銃を奪い動きを抑え、ミシェルが作る防護服を着て、外に出て助けを求める作戦。
しかしハサミを盗んだことがハワードにばれて、エメットはいきなり射殺されます!
茫然自失のミシェル。早くココを出ないとヤバい。防護服を急いで作りますが、結局見つかってしまい万事休す。
ですがハワードは太っててあんま強くないんで、揉み合いの末、ミシェルはとうとう外に逃げ出します。
エイリアンとの遭遇
外は穏やかな時間が流れ鳥たちが羽ばたいていました。あれ?鳥飛んでるじゃん。空気汚染嘘じゃん。ミシェルは空気汚染がないことを確認し防護服を脱ぎました。
すると空に謎の巨大物体が飛ぶのを見ました!なんだあれは!
ここから物語は急展開を迎えます。
小屋に逃げ込んだミシェルが外を見ると、奇妙な怪物がうろついている!え、恐い…。
隙をみて一目散に隣の家へダッシュするミシェル。今度は空から毒ガスを噴出する巨大飛行物体が迫ってきます。UFO?エイリアン?なんか触手がある!
ミシェルは車に逃げ込みますが、車ごとエイリアンに捉えられます。車中でライターとアルコールを見つけたミシェルは、エイリアンの口めがけて火炎瓶を放り込む!
エイリアンは燃え盛り、撃退に成功。弱くね?
ミシェルは急いで車で逃走し、ラジオから流れる放送で軍が反撃し、生存者がいることを知ります。そして一路、戦いの場ヒューストンへと向かうのでした。終わり。
まとめ
ラストに出てきたのは侵略してきたエイリアン?それとも怪獣?謎の飛行物体と四本足の怪物。なんなんでしょう正体が分からないです。
それにしてもミシェルが突然スーパーマンかと思うくらい強くなるのは、ふざけていますね笑。着ている防護服もウルトラマンみたいでウケました。
ぶっとんだB級不条理映画、それが『10 クローバーフィールド・レーン』でした!