「10日間で男を上手にフル方法」予告編動画
「10日間で男を上手にフル方法」作品情報
2003年アメリカ映画(原題:How to Lose a guy in 10 days)。
「ミスティックピザ」などのドナルド・ペトリ監督が贈る恋の駆け引きを描いたロマンティック・ラブコメディ。主演は「あの頃ペニー・レインと」のケイト・ハドソンと「ダラスバイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー。他キャストにキャスリン・ハーン、アニー・パリッセ、アダム・ゴールドバーグ、トーマス・レノン。
「10日間で男を上手にフル方法」あらすじ
人気女性誌「コンポージャー」の編集者アンディ(ケイト・ハドソン)は、「ハウ・ツー」コラムの企画のため、10日間で男と付き合い振られる方法を実践する。一方、ベン(マシュー・マコノヒー)も広告の仕事を獲るため、10日間で恋人を作らなければならない賭けにのる。そんなアンディとベンがパーティーで出会い、お互いの方法を実践していくのだが…。
「10日間で男を上手にフル方法」感想評価
※前半は感想評価、それ以降はストーリー(あらすじ)のネタバレ解説をしていきます。
男女の恋の駆け引きを面白おかしく描いた映画「10日間で男を上手にフル方法」はラブコメの金字塔と言われる作品です。
誰が言ってるんだと言えば私が言っています笑。いや、それだけこの映画は面白いって事です。ちなみに日本語訳では「上手にフル方法」ですが、原語では「フラれる方法」です。
まず設定が良いですよね。男女二人がお互い騙し合って近づき、正反対の思惑を胸に秘めながら攻防する。一方は恋人を作りたい、他方は振られたい。
マシュー・マコノヒーとケイト・ハドソンの掛け合いがめちゃくちゃ面白く滑稽で心がホント和みます!
さらに素敵なのは、役者さんがみんな楽しそうに演じていて、仲の良さが伝わってくる所。ケイト・ハドソンとマシュー・マコノヒーは本当に仲良さげで、二人が感じている楽しさは、観る側にもビンビンと伝わってきます。
多くのシーンがアドリブなので、自然に楽しさが出ちゃってるんでしょうね。
例えば、新しい犬を紹介するシーンでケイト・ハドソンがアドリブでマコノヒーにキスしたり。男の日のポーカーゲームでサンドウィッチをテーブルに置くのもアドリブです。ピザをサンドウィッチに変えるのもアドリブでしょうね。アダム・ゴールドバーグはビックリしてたもん笑。
また、この作品ほどケイト・ハドソンの魅力が十二分に詰まっている作品はないと思います。新ラブコメの女王とも言われてました。とってもキュートで最高に愛くるしい彼女の表情や仕草に、誰もが魅了されるでしょうね。「リトルビッグ、リトルビッグ!」
笑って、泣いて、ほのぼのして、ちょっぴり切なくて、最後にハッピーになれる。「10日間で男を上手にフル方法」はラブコメの要素全てが詰まっています!評価としては最高です。
さて、ここからはそんな映画「10日間で男を上手にフル方法」のキャラクター紹介とストーリーを解説していきましょう(ネタバレ)。
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ネタバレ解説
ベンジャミン・バリー(マシュー・マコノヒー)
広告代理店勤務。バイク(トライアンフ・ボンネビル)好きでニックスファン。
有名宝石会社デラウアーの広告を貰う為、10日間で恋人を作る賭けにのる。同僚からパーティーにいたアンディを指名され近づく。アンディを落とすのは楽勝と思っている。
しかしアンディのクレイジーな行動に散々振り回され内心怒り狂う。だが賭けがあるので別れられない。怒りつつも我慢しアンディをなだめる姿は爆笑必至。
家族想いでもあるベンの根の優しさは、アンディが無理やり買ってきた犬のクルールを大事に可愛がる所にも表れている。
アンディ・アンダーソン(ケイト・ハドソン)
一番売れてる女性ファッション誌「コンポージャー」の編集者。オシャレ雑誌より本当は政治や環境問題、外交論評をしたい夢がある。
「ハウ・ツー」連載の企画で「10日間で男を上手にフル方法」を書く為、ベンに近づきサイコな女を演じる。ベンに振られるのは楽勝と思っている。
アンディのベンをおちょくる方法は最高に面白い。
NBAのニューヨーク・ニックス戦では試合終了1分前に、喉が渇いたとベンにコーラを買いに行かせ、ベンが買ってくると、ダイエットコークじゃないと再び買いに行かせる笑。
映画館では集中しているベンに大きな声で語り掛け邪魔をし、他の客と喧嘩させる。
自宅ディナーではベンが手間暇かけて作ったラム料理を、肉が食べれないと拒否し、結局外食させる笑。また、ベンのアソコをプリンセス・ソフィアと名付ける。
これらの行動は全てベンに振られる為だが、なかなかベンが振ってくれないのでアイディアに困る。しかしベンの実家を訪問することになり、そこからアンディの気持ちに変化が訪れる。
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ベンの実家
スタテン島にあるベンの実家を訪れたアンディは手厚い歓迎を受けます。
「ブルシット(日本で言うダウト)」ゲームですっかり打ち解け、ベンの家族の温もりに触れるアンディ。「お母さんが抱きしめてくれた ほんとに温かかった」
この家族でブルシットをやるシーンはほんとにお気に入りです。家族の温かさがとってもよく伝わってきて、アンディのベンを見る目が変わっていくのも分かります。心がほんわかするような素敵なシーンですね。
バイクも教わり楽しい時間を過ごしたアンディの心に、今までと違う感情が芽生え始めます。その心の変化はベンにもまた訪れていました。
結末
いよいよ二人が出会って10日目。宝石会社のパーティーにベンはアンディをエスコート。そこでベンのボスのウォーレンが、アンディの愛を確かめます。ウォーレンはベンに「アンディは君を愛している」と告げ、賭けに勝つベン。
しかしアホな友人たちが賭けをしていたことをアンディにばらしてしまう!またベンも、アンディの記事の対象だったことを知ります。
ショックを受けたアンディは、ステージ上でベンを挑発し、歌いながら喧嘩します。そのままアンディは会場を後にし、ベンは追いかけますが、罵り合って別れてしまいます。
それから時は流れ、アンディの記事「10日間で男を上手にフル方法」の内容を目にしたベンは、アンディが自分を本気で愛していたことを知ります。一方、アンディはジャーナリストの夢を叶えるため会社を辞めていました。
居ても立っても居られなくなったベンは、ワシントンへ行くアンディの後を追い、彼女の乗るタクシーを見つけます。橋の上で無理やりタクシーを止めたベンはアンディを降ろし、記事の内容が本心か尋ねます。
「一語一句本心よ」と答えるアンディ。
「それなら、どこへ行く?」ベンはそう聞き返し、優しくアンディを抱きしめ、お互いの愛を確かめ合うのでした。終わり。
エンディングで流れるステキな曲は、シャンタール・クレヴィアジックの「Weight Of The World」。
まとめ
アンディとベンの騙し合いは、いつしか愛し合いに変わりました。はじめは二人とも自分の利益の為だったけど、次第に相手の事を想うように変わっていった。
人のぬくもりに触れた時、人の優しさに触れた時、上辺じゃない本当に大切なものがきっと見つかる。アンディとベンも本当に大切なものを見つけたんですね。
「10日間で男を上手にフル方法」はまさにキング・オブ・ラブコメと呼ぶにふさわしい心温まるラブストーリーです。週末にハッピーな気分になりたい方は是非この映画をどうぞ!音楽も最高ですよ!
マシュー・マコノヒー他出演作