『ラブ・アゲイン』感想と評価(ネタバレあり)退屈なロマンティックコメディ!


『ラブ・アゲイン』予告動画

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『ラブ・アゲイン』作品情報

2011年アメリカ映画(原題:Crazy,Stupid,Love)
『カーズ』のダン・フォーゲルマンが脚本、『フィリップ、きみを愛してる!』のグレン・フィカーラとジョン・レクアが監督し、夫婦の危機とそれにかかわる周囲の人間を描いたロマンティックコメディ。主演は『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル。共演にライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ジュリアン・ムーア、マリサ・トメイ、ケビン・ベーコンなど豪華スターが脇を固める。ライアン・ゴズリングはこの作品でゴールデングローブ賞にノミネートされた。

『ラブ・アゲイン』あらすじ

仕事も家庭も順調で文句なしの生活を過ごしてきた40代のキャル(スティーヴ・カレル)は、愛妻エミリー(ジュリアン・ムーア)が浮気をし、離婚したいと打ち明けられたことで人生が一変。さえない日々を一人で過ごしていた彼はある夜、バーで遊び人のジェイコブ(ライアン・ゴズリング)と知り合う。妻を忘れられないキャルに新たな人生を歩ませようと、ジェイコブは女性を紹介したり、ファッションの磨き方などさまざま助言を与えるが……。

『ラブ・アゲイン』感想評価解説・ネタバレあり

『ラブ・アゲイン』は面白い映画です。

何が面白いかというと、ラストだけが面白い映画です。ラストだけが良いなんて映画、なかなかありません。

ほとんどの場合「途中までいいんだけどラストがなあ」っていう映画ばかりですが、この映画はラストは面白いんです。そういう意味で、ちょっと変わった映画です。

それ以外は、はっきり言って退屈で全くつまらない映画です。
時間も118分もあってすごく長く感じました。30分削ってもいいくらいです。

この映画、『ラ・ラ・ランド』で記憶に新しいライアン・ゴズリングとエマ・ストーンがカップル役で出ています。スティーヴ・カレルというコメディ寄りの俳優さんが主演なので彼らは脇役なんですが、時間的にはまあまあ割かれていて、ライアン・ゴズリングは結構目立っています。

プレイボーイ役のライアン・ゴズリングは、すごくカッコ良いんですが、それだけです。

テンポがグダグダしてるし、余計なシーンが多いし、ストーリーがつまらない。。。
豪華キャストで勿体無いのですが、宝の持ち腐れですね。

なので、何故『ラブ・アゲイン』がつまらなかったのか考察したいと思います。

1 ナンパ指南が雑

オープニングでいきなり、主人公のキャルが奥さんに離婚を切り出されてから、バーでジェイコブにナンパ指南を受けるまでの流れは、良いと思います。掴みはオッケー。

しかしここから急につまんなくなる。ここでもう、つまらない映画だなと予感しました。

まずジェイコブがキャルにナンパ指南する流れが退屈です。ジェイコブのやり方に説得力がなく、話に入っていけない。観る側はちょっと置き去りにされます。

キャルへの指南のセリフの中に、いくらか洞察力のある言葉があれば、グッと観客を引き寄せることができるのになあ、と思いました。そうすることで、キャルがモテるようになっていく様の説得力が何倍にも膨れます。

案の定キャルはモテるようになっていくのですが、それはあくまでも、映画の流れとしてモテていっただけで、そこに説得力は皆無です。だから退屈に感じてしまう。

色男の仕草を、冴えないおっさんが真似したってモテません!笑。



2 ハンナ(エマ・ストーン)の描き方が雑

弁護士の卵であるハンナの描き方がとてもひどいなと思います。

始めに少し出て、中間はほったらかしで、思い出したように急にジェイコブとの長いシーンが挟まります。とても雑な編集と描き方です。

ジェイコブとの恋も、取ってつけたような酷いシーンの連続。ベッドでの会話とかどうでもいいシーンが結構長くて、ごっそりカットして良かったと思います。

クライマックスのサプライズも、突拍子もなく呆気にとられました。あのサプライズを際立たせるためには、もっと丁寧にハンナを描かなければ、と思いました。

3 物語をダメにした一番の要因

『ラブ・アゲイン』を退屈にした一番の原因は、主人公キャルと奥さんの関係性でしょう。

奥さんは離婚すると言ったくせに、他の男に走らず、始めからキャルの帰りを待っているかのようです。

そのせいで物語に緊張感が生まれず、キャルは別に頑張らなくても奥さんは帰ってくるんじゃないか、という安心感を観客に与えてしまっています。

もっと奥さんが、同僚のデビッド・リンハーゲン(ケビン・ベーコン)と仲良くやっていて、キャルが本当に捨てられてしまうという緊張感があれば、退屈に感じなかったと思います。

そうすればキャルの頑張りも、もっと応援のしがいが生まれます。途中からはキャルも妻への必死さがなくなり、だらだらとしています。

まとめ

始めに言及したように、映画『ラブ・アゲイン』はラストだけは面白いです。

ラストの締め方は良いと思います。あとジェシカ役のアナリー・ティプトンの健気なところが実に可愛いです。キャルの息子が好きになるのが分かります。

この映画で褒めれるとこは、それだけですね。

そうは言っても、なかなか評価の高い作品みたいですよ。私は上記のように、非常に退屈でつまらない映画だと思うので、評価が高いのは全く理解できませんが。

映画の好き嫌いは、リズムとかテンポというのが関係していると思います。その人に合ったリズムやテンポなら、楽しく感じるのではないでしょうか。

ですから『ラブアゲイン』も、それぞれが見て感じるところは違うと思います。個人的にはオープニングとラストだけ観れば十分という映画でした。

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