『シンクロナイズドモンスター』予告動画
『シンクロナイズドモンスター』作品情報
2016年カナダ映画(原題:Colossal)。
「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイが製作総指揮と主演をつとめ、スペイン出身のナチョ・ビガロンドが監督した異色モンスター映画。共演に「サタデーナイトライブ」出身のコメディ俳優ジェイソン・サダイキス、『美女と野獣』のダン・スティーヴンス、オースティン・ストウェル、ティム・ブレイク・ネルソンなど。
『シンクロナイズドモンスター』感想評価
『シンクロナイズドモンスター』の感想評価と次ページに全あらすじを載せています。
『シンクロナイズドモンスター』を決して真面目に観てはいけません。
ツッコミどころ満載の、最初から最後まで、おバカ丸出しの映画です。途中からシリアスになっても騙されないでください。もう一度いいます。ただのおバカ映画です笑。
だからそういう気持ちでリラックスして楽しんで欲しいと思います。
なんせ話がもうぶっ飛んでいますから。ソウルの街に巨大モンスターが現れて、そいつの動きがヒロインとシンクロしてるなんて。そこをいちいちツッコんではいけません。
なかなか面白い脚本だな、と思います。今までなかった発想ですよね。公園の砂場でただ遊んでいるだけなのに、それでソウルの街が破壊されるなんて笑。そんな馬鹿な笑。
また、アン・ハサウェイの魅力が詰まった映画でもあります。彼女の動きが可愛いです。サルのように頭をコリコリかいたり、変なダンスしたり。
ヒロインのグロリアは酒飲みで、そのせいで失敗ばかりしているダメ女子。そのダメさ加減が、アン・ハサウェイが演じると、可愛く映ってしまいますね。
朝まで飲んで夕方に「うわっ」て起床するシーンとか、引っ越したばかりで家具がない部屋にマットレスだけバーンと置いているとことか。だらしないとこが細かく描かれていて笑っちゃいます。アン・ハサウェイもグロリアはいちばん自分に近いキャラだとコメントしています。自然体で憎めないキャラです。
もうひとつ注目する点は、この映画に出てくる男どもは情けない奴ばかり!オスカーも彼氏もイケメン君も、全員ダメ男。ちっちゃい、男らしくない、弱くて情けない。
女性目線だと、男って案外どいつも、こういう風に見られてるのかもしれない。女性がよく言う「あー全然いい男いないなっ」て、こういうことかも。
ちなみに原題のcolossalは、巨大という意味です。まんまですね。
とにかく『シンクロナイズドモンスター』は頭からっぽにして観れる、異色なモンスターエンターテインメントとして楽しい作品に仕上がっております。
公園の砂場で真面目に「砂場から出ろっ!」って怒る大人を是非ごらんください笑。
※次ページに全あらすじ(結末まで)を載せています。