「マネーショート 華麗なる大逆転」感想と評価 リーマンショックの現実!


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告動画

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『マネー・ショート 華麗なる大逆転』作品情報

2015年アメリカ映画。(原題: The Big Short)第88回アカデミー賞脚色賞受賞!
リーマンショック以前に経済破綻の可能性に気づいた金融マンたちの実話を、クリスチャン・ベイルやブラッド・ピットといった豪華キャストで描く社会派コメディドラマです。クリスチャン・ベイルはこの映画でアカデミー助演男優賞にノミネートされています。サブプライムローンのリスクを察知したアウトローの金融トレーダーらが、ウォール街を出し抜こうと図るさまを映し出す。原作は「マネー・ボール」を描いたマイケル・ルイスの著書「世紀の空売り」。

『マネーショート 華麗なる大逆転』あらすじ

2005年ニューヨーク。金融トレーダーのマイケルは、住宅ローンを含む金融商品が債務不履行に陥る危険性を銀行家や政府に訴えるが、全く相手にされない。そこで「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引でウォール街を出し抜く計画を立てる。そして08年、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が表れはじめる・・・。

『マネーショート 華麗なる大逆転』感想評価

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』はまず、経済の専門用語がある程度飛び交いますが、そんなに気にしなくても大丈夫です。MBS、CDO、CDSなど。ライアンゴズリングが、劇中で説明もしてくれますよ。

実力派俳優が脇を固め、充分楽しめる映画になっています。
映画では、3つのストーリーが同時進行で進んでいきます。

住宅市場の異変にいち早く気付いた義眼の異才、マイケル・バーリ。

お兄さんが自殺して心に病を持っていて、怒りっぽい、大手証券会社の子会社社長マーク・バウム。

若手投資家ジェイミーとチャーリーの2人と、伝説のトレーダー、ベン・リカートのチーム。

この3組は、アメリカで実際に起きた住宅ローン(サブプライムローン)のバブルに、いち早く気づくのですが、初めは誰にも相手にされません。

しかし彼らは虎視眈々と市場が大暴落する瞬間を待っているのでした。その日はきっとくる。

日々が経つにつれ段々と市場が崩壊し、3人の大逆転が起きるのだけど、意外にも、この映画では淡々と物事が進んでいきます。

大逆転だ、やっほー!という描写ではないところがミソであります。じっくりと喜びを噛みしめるような。

それは、リーマンショックに端を発し、多くの人々が路頭に迷い破産していく中で、喜ぶという感情よりも、複雑な感情が交差するからでしょう。それは劇中のブラッドピット演じるベンのセリフにも表れています。

それはさておき、『マネーショート 華麗なる大逆転』は秀作だと思います。金融街のとんでもない不条理に、怒りながら悩みながら立ち向かう3組の物語が、コメディ要素と皮肉たっぷりに描かれていて、とてもスカッとします!

リーマンショック。あのとき何が起こったか。
勉強する意味でも、とてもためになる映画でした。

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