『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』ネタバレ感想とあらすじ 結末まで解説!


『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』予告動画

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『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』作品情報

2017年フランス/中国/アメリカ/UAE/ドイツ映画(原題:Valerian and the City of a Thousand Planets)。
フランスのコミック『ヴァレリアンとローレリーヌ』を原作に、リュック・ベッソンが監督したSFアクション。トヨタ自動車「レクサス」のデザインチームとのコラボにより「スカイジェット」がデザインされた。出演デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン、リアーナ、ハービー・ハンコック、イーサン・ホーク、ルトガー・ハウアー。

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』あらすじ

西暦2740年。全宇宙の知性とも呼ばれる宇宙都市アルファには、多くの種族が暮らしていた。しかしアルファの深部に見つかった汚染が徐々に拡大し、アルファは存続の危機に陥る。宇宙連邦捜査官のヴァレリアンとローレリーヌは、真相を追求するため派遣されるのだったが…。

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』感想評価

リュック・ベッソンが『フィフス・エレメント』以来のSF超大作に挑んだ作品『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』。フランスのコミック(バンド・デシネ)が原作で、ベッソンの幼少時代の愛読書だったそうな。

映像不可能と言われたこの作品、莫大な製作費を費やしベッソンが執念をもって作り上げた一大スぺクタル・エンターテイメントであり、彼の子供時代からの夢が詰まった作品です。

キャストもリアーナ等のミュージシャンや名優を起用し、とにかく豪華。しかし彼の想いとは裏腹に、評価は低く興行的にも失敗した結果となりました。

そんな『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の感想は、これはアトラクションです!

映画じゃなく、アトラクション。アルファや宇宙人をはじめとするビジュアルがとにかくスゴい。視覚的情報量が多くクラクラします。

この壮大な世界の形成はCGや特殊効果を使っていても、大変な労力を費やしたと思われます。映像面は文句なしに美しく素晴らしい。圧倒的な映像体験という言葉がぴったりきます。

しかし、それだけです。内容のなさは『フィフス・エレメント』と同じであります。数日経てばほとんど忘れてしまうでしょう。なので一瞬のスリルを味わうアトラクションです。

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は登場人物が多く、情報量の多い映画なので、ここからはキャラクターや世界観をあらすじを交えながら解説していきたいと思います。

ネタバレを含むので観賞後にご覧ください。



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ネタバレ解説

アルファ(千の惑星の都市)

宇宙ステーション「アルファ」にはあらゆる種族が共存し宇宙の全知識が終結している。

人口は約3000万。3236種の宇宙人が居住し、5000種類以上の言語が話される。長い年月を経て、都市は拡張。オープニングで映される種々の宇宙人と人類が邂逅する場面が拡張を表している。巨大都市というより、ほぼ惑星である。

アルファの最深部に謎の汚染が発見され、それの膨張により存続の危機を迎える。

ヴァレリアン(デイン・デハーン)

宇宙連邦捜査官。普段着はアロハシャツ。カッコつけたがりで女好き。ローレリーヌを口説くが、はじめは相手にされない。

ただ、捜査官としての腕は超一流。スカイジェットを巧みに操り、アルファの危機を救うため極秘ミッションを遂行する。宇宙船「イントルーダーXB982」に搭載のAIアレックスが秘書代わり。

最初の任務で惑星キリアンにて、宇宙海賊ボスのアイゴン・サイラスからコンバーターを取り戻す。パール人の姫リオの意識がヴァレリアンにイメージを見せたことで、真相を追及していくことになる。

ローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)

ヴァレリアンの相棒であり本作のヒロイン。眉毛の太さが特徴。3匹の情報屋ドーガン=ダギーズと仲良し。ヴァレリアンをチャラいと思っており、口説きを悉くかわす。

レッドゾーンに入って行方不明になったヴァレリアンを探す為、海底に棲むブロモサウルスの背中からクラゲを捕獲する。クラゲによってヴァレリアンの記憶と繋がり、無事彼を救出するが、逆にブーラン・バソール族に捕まる。

バブル(リアーナ)

ジョリー(イーサン・ホーク)が経営するショーパブ「グラム・クラブ」の踊り子。何にでも変身する七変化能力がある。

ブーラン・バソール族に変身し、ヴァレリアンと共に皇帝ブーラン3世の昼食会に潜り込み、ローレリーヌを助ける。その後、映画的に用済みになってあっという間に死んでしまう笑。



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フィリット司令官(クライヴ・オーウェン)

ヴァレリアン達の上官であり、本作の敵役。惑星ミュールを破壊し、それを隠ぺいした。パール人に捕まりほとんど出番はないが、最後の悪あがきにK-トロンを発動させる。

壮大な世界観のわりに『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』をつまらなくさせているのは、敵が実質フィリット1人という偏狭さなのも要因のひとつ。

K-トロン

フィリット司令官を護衛する戦闘アンドロイド。司令官の命令しか聞かない。黒々と光るツヤが不気味で超カッコイイ!ラストで遂に動き出す。

パール人

QN34座にある惑星ミュールに平和に暮らしていたが、30年前に起きたある出来事により惑星は崩壊する。残ったパール人達はミュール復活の為、アルファの最深部に潜み、コンバーターを探していた。

そんな折、人類にコンバーターを奪われたことから、フィリット司令官を誘拐しコンバーターを取り戻そうとする。挨拶は「メロイネ」。

コンバーター(ミュール変換器)

本作の影の主役のちっこい恐竜。本来は惑星ミュールに生息していたが、惑星消滅とともに残り1匹の絶滅危惧種となる。

1粒にメガトン級のパワーを秘める真珠を多数複製する能力がある事から、コンバーターを巡る争奪戦が繰り広げられる。

ラスト結末

ヴァレリアン達が汚染地域の最深部に行くと、そこにはパール人たちがいた。皇帝ハーバン・リマイから惑星ミュールは、人類の戦争の巻き添えを受け破壊されたことを告げられる。

そして、その張本人がフィリット司令官だった。

ヴァレリアン達は人類の過ちを詫び、コンバーターをパール人に返す。コンバーターによって無数の真珠が生成されると、その巨大なエネルギーによって、宇宙船内部は惑星ミュールの姿に変わる。

その後フィリットの命令によりK-トロンの一斉攻撃を受けるが、ヴァレリアンの活躍により騒動は収まり、フィリットは捕まる。そしてパール人の船はアルファを脱出し、宇宙の彼方へと消えていった。

救難船で脱出したヴァレリアン達も宇宙に漂いながら、ヴァレリアンはローレリーヌにプロポーズするのだった。終わり。

以上、惑星を破壊した人類が悔い改め、惑星を再生するために尽力した物語が『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』でした。世界観が『スターウォーズ』とよく似ているので、見比べてみてはいかがでしょうか?

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