「メメント」感想レビュー 記憶が10分しかもたない男の悲哀映画


「メメント」予告編動画

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「メメント」作品情報

2000年アメリカ映画(原題:Memento)。
前向性健忘(発症以前の記憶はあるものの、それ以降は数分前の出来事さえ忘れてしまう症状)という記憶障害に見舞われた男が、最愛の妻を殺した犯人を追うスマッシュヒットの異色サスペンス。時間軸を解体した上で再構築された複雑な構成ながら巧みな脚本で衝撃のラストへと観客を導く。監督は一躍ハリウッド期待の新鋭となったクリストファー・ノーラン。主演は「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアース。

「メメント」あらすじ

ロサンジェルスで保険の調査員をしていたレナード。ある日、何者かが家に侵入し、妻がレイプされたうえ殺害されてしまう。その光景を目撃してしまったレナードはショックで前向性健忘となってしまう。彼は記憶を消さないためポラロイドにメモを書き、体にタトゥーを刻みながら犯人の手掛かりを追っていく・・・。

「メメント」感想レビュー・ネタバレなし

「メメント」は何度も何度も観た映画です。
本当に興味深い映画だと個人的には思います。はまる人はハマってしまうでしょう。

全米でもリピーターが続出したということだそうです。
たしかに、時間軸がいったりきたりなので、少々混乱します。
だから何度か観るのがいいかと思います。

ジグソーパズルを合わせるように、だんだんと物語は1本の筋になってきます。
そして衝撃のラストへ。

なかなか優れた脚本です。
そして今までになかったすごい映画だなと思いました。
わたしは本当にはまってしまい、10回以上は観たと思います。

レナードは可哀想でどこか抜けている感じの男です。

レナードは記憶が10分しかもたなくて、自分が何をしていたかの記憶を残すため、紙だと書いたこと自体を忘れてしまうので、体中にタトゥーを入れています。そして証拠の写真をとります。そういったことを悪い人々に利用されてしまったりします。

体中のタトゥーには、妻を殺した犯人の手がかりがあるのですが、欠片の情報なので、最後にとんでもないことになります。しかし、そのとんでもないこと自体も、彼の生きる目的として、彼自身が望んでそうしていると思わせるふしがあります。なんともみじめで、いたたまれない男の姿があります。

しかしこの映画を観ると、記憶ってなんなんだろうな、と考えさせられます。私たちも自身も、脳が勝手につくりだした記憶が、あるのではないでしょうか。

レナードは必死に、忘れたくない忘れたくない、ともがきます。彼の苦悩は想像を絶するでしょう。

もし10分しか記憶が持たなかったら、みなさんならどうしますか。何もかも忘れてしまうのです。しかし、苦悩さえも忘れてしまうのでなんと言えないものがあります。

なんにせよ、最初は混乱しますが、とっても面白い映画ですよ。
「メメント」を観てない人は見たほうがいいと思います。

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