『パブリック・エネミーズ』感想評価 ジョニデが伝説のアウトローを演じる!


映画「パブリック・エネミーズ」予告編動画

スポンサーリンク

【作品情報】

2009年アメリカ映画。(原題:Public Enemies)
ブライアン・バーロウによるノンフィクション小説を『ヒート』のマイケル・マンが監督した犯罪映画。大恐慌時代の実在の伝説的犯罪者ジョン・デリンジャーの晩年を描く。ジョニー・デップがデリンジャーを、ライバルのFBI捜査官をクリスチャン・ベールが演じる。恋人役にアカデミー賞女優のマリオン・コティヤール。

『パブリック・エネミーズ』あらすじ

1933年、大恐慌時代のアメリカで、ジョン(ジョニー・デップ)は紳士的な態度と鮮やかな手腕の銀行強盗として大衆の注目を集めていた。ある日、彼はクラブのクローク係として働く美しいビリー(マリオン・コティヤール)に目を奪われる。二人はダンスを楽しみ、共に食事を堪能するが、いつの間にかビリーは彼の前から姿を消す。

『パブリック・エネミーズ』感想・評価

アメリカ大恐慌時代の伝説的アウトロー、ジョン・デリンジャーをジョニー・デップがクールに演じた「パブリック・エネミーズ(社会の敵)」。

キャストは豪華です。しかしいかんせん映画の出来としてはイマイチ。

デリンジャーは実際、FBIから「社会の敵No.1」と呼ばれていたが、銀行を襲っても、客の金を取らないことから「義賊」として大衆からは人気があったそうな。

デリンジャーの凄いところは、逮捕されても余裕で脱獄を繰り返すところだ。当時は電子ロックなどなかったから、今よりずっと脱獄は簡単であったろうし、映画の描写からもわかる。

デリンジャーは当時「義賊」扱いされていたようだが、映画を観る限りただの銀行強盗だ。変に彼を美化していないのが、この映画の良いところだと思う。

全体を通して、FBIとデリンジャーの逃走劇と恋をメロドラマっぽく刻々と描いている。心理的描写や深い考証は全然ない。銀行強盗して捕まって逃げて恋をして、また逃げる。

FBIの捜査官たちが、アホで間抜け揃いなのも面白い。その描写に結構の時間を割いていた。そういった無駄なシーンが多いと思ったのは私だけではないだろう。それらのシーンを削れば、1時間半で充分の映画である。余計な箇所が多いのが、この映画を安っぽい仕上がりにしている。

また恋のシーンも、あまりにも強引すぎて笑える。ナンパして、ご飯を食べただけで、俺と一緒に人生を添い遂げろとか。そんな馬鹿な。

なんだか色々と残念な映画だ。ジョン・デリンジャーという素材がいいだけにもったいない。

「パブリック・エネミーズ」は、伝説的アウトローの安いメロドラマとして観れば楽しめるので、そういう視点で観ることをおすすめします。銃撃戦も多く、ちょっとしたアクション映画としても楽しめます。全体的な映画の感想は、陳腐なメロドラマです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

関連記事