『スタンド・バイ・ミー』ネタバレあらすじ感想 青春映画の原点!


『スタンド・バイ・ミー』予告動画

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作品情報

1986年アメリカ映画(原題:Stand by Me)。
スティーヴン・キングの短編小説集に収められた『THE BODY』を原作にロブ・ライナーが監督した青春ドラマ。同映画によってベン・E・キングが歌う『Stand By Me』がリバイバルヒットした。「Stand By Me」は「私のそばにいて」の意味。

出演リヴァー・フェニックス、ウィル・ウィートン、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド、ジョン・キューザック、リチャード・ドレイファス他。

感想評価

「僕らは自分たちが何者で、どこに向かっているのかはっきり分かっていた」

ベン・E・キングが歌う名曲『Stand By Me』に乗せて繰り広げられる、少年達の死体探しの
旅を描いた映画『スタンド・バイ・ミー』は、今なお多くの人々の心を捉えて離さない名作です。

少年達の旅路を通して描かれる成長は、誰もが心に抱くノスタルジーを喚起させ、長年世界中の人々に愛される青春映画の金字塔となりました。

本作はスティーヴン・キングの短編集『恐怖の四季』の中の一篇が原作となっており、スティーヴン・キングの自伝的作品でもあります。例えば、主人公ゴーディの設定である小説家、兄の死、列車に轢かれた友人、ヒル等の話はキング自身の実体験からくるものです。

スティーヴン・キングは本作の試写を見終わった際、身体が震えて何も言葉を発することが出来なかったくらい感動したそうですよ。

この映画の旅路を導くのは個性豊かな4人の少年達。撮影中は同じホテルに滞在して、ホテルの家具をプールに投げたり、キーファー・サザーランドの車を壊したり、色々と悪さをしたエピソードが残っています笑。やはりヤンチャな思春期の子供が揃えば、どうしてもイタズラしたくなっちゃう年頃ですよね。

そして、なんといっても『スタンド・バイ・ミー』と言えば、若くして夭折したリヴァー・フェニックスを忘れることは出来ません。

彼は初めゴーディ役でオーディションをしたのですが、ロブ・ライナー監督によってクリス役がぴったりと判断されました。その判断通り、クリスと言えばリヴァー・フェニックス以外にあり得ないくらい彼の代名詞になっています。それを象徴するエピソードとして、クリス役に成りきったリヴァーは、撮影が終わってもクリスの人格からしばらく離れることが出来なかったそうです。

本作を観る度に、世界中のファンがきっと未だにリヴァー・フェニックスの死を悼まずにはいられない事でしょう。

思うに『スタンド・バイ・ミー』で抱くノスタルジーとは、永遠の少年のまま旅立った彼へのノスタルジーも包括されているのではないでしょうか。

そんな『スタンド・バイ・ミー』の感想ですが、本作を子供時代に観れた人はとてもラッキーだと思います。この映画は少年時代に観ると、評価を超えて、人生の一部になる作品だからです。無意識的にその後の人生に影響を与えるのは間違いないでしょう。

この映画では「死」が題材として扱われています。主人公の年齢を考えても、まだ死を感じるのには早すぎる年齢です。にもかかわらず、死をメインに扱ったのは非常に興味深いところです。

さらに『スタンド・バイ・ミー』の凄いところは、年齢と共に解釈や捉え方が変化していく事。なので個人的には一生楽しめる作品だと思っています。

勿論大人になって初鑑賞した場合も、淡い記憶を想起させ、感傷に浸るに十分な素晴らしい映画です。

冒険、友情、勇気、別れ、死生観などノスタルジックな要素が存分に散りばめられていて、否応なしに私たちの古い記憶を蘇えらせることでしょう。

さて、本作を観賞済みでも細かい部分を忘れている方が多いと思うので、ここからは登場人物の紹介とあらすじを結末(ネタバレ)まで追い、最後に作品を解説したいと思います。

みなさんはどの名言が心に残っていますか?



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登場人物紹介

ゴーディ(ウィル・ウィートン)

本名ゴードン・ラチャンス。子供の時から文才があり、後に小説家となる。

学生フットボールのスター選手で家族の自慢だった兄デニーを交通事故で亡くして以来、家族から冷遇されていると思っている。

内気な性格だったが、旅を通して自信を得て、ブラザーコンプレックスを乗り越えた。

クリス(リヴァー・フェニックス)

本名クリストファー・チェンバーズ。少年達のリーダー格。

本来は賢い少年だが、町の人々から白い目で見られる家庭環境を憂い、不良でいる事が当たり前だと自分を卑下している。

正義感が強く人格者であり、ゴーディの良き理解者。後に弁護士となる。

テディ(コリー・フェルドマン)

本名セオドア・ドチャンプ。軍事オタクで恐いもの知らず。

戦争で心が病んだ父親をノルマンディーの英雄として溺愛している。しかし、その父は度々彼に虐待を行い、テディは耳を焼かれた。

バーン(ジェリー・オコンネル)

本名バーン・テシオ。純粋でおっちょこちょいで臆病。4人の中では最も子供らしい子供。兄の話を盗み聞きしたバーンによって、少年達は死体探しの旅に出ることになる。

エース

不良グループのリーダー。クリスの兄アイボールや、バーンの兄ビリーを引き連れる。仲間は誰も彼に逆らえない恐怖の存在。少年達にとっては乗り越えなければならない壁である。

今や『24』のジャック・バウアーとして有名な、若き頃のキーファー・サザーランドが演じる。

ネタバレあらすじ

旅の始まり

1959年の夏。オレゴン州キャッスルロックという田舎町に住む12歳の少年ゴーディと仲間達は、樹上の秘密小屋でいつものようにタバコをふかしながら、カード遊びに興じ、暇を持て余していた。

ちなみに、クリス達が吸っていた煙草はキャベツの葉で作った偽タバコなので、安心してください笑。

そこへ仲間のひとりバーンがやってきて、面白い話があると言う。それは三日前から行方不明になっているレイ・ブラワーという少年の遺体のありかを知っているという話だった。ブルーベリー摘みに出かけた少年は過って列車にはねられてしまったのだ。

レイ・ブラワーを自分達が発見すれば町の英雄になれるとふんだ4人は、早速死体探しの旅に出ることになった。

しかし、ゴーディは仲間達のように浮かれ気分にはなれなかった。なぜなら彼は数ヵ月前に優しい兄を亡くしたばかりだった。

出発の日。少年達は線路伝いに目的地まで向かうことにした。

彼らはそれぞれのお金を集めた2ドル37セントで、途中のクズ鉄置き場の食料品店で食べ物を買う予定をたてる。

ここで、テディのクレイジーな一面が垣間見える。向かってきた列車に立ちはだかり、間一髪でよけると言い出した。無茶はやめろと制止する3人だが、テディは聞く耳を持たず、線路上に立ち塞がる。

結局、真剣に怒ったクリスによって、その危険な行為は制止された。



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困難な旅路

食料品店に行くには、立ち入り禁止のクズ鉄置き場を通らなければならなかった。そこには主人によって躾けられたチョッパーという恐い犬がいた。

ゴーディが食料を買い戻ると、運悪くチョッパーに出くわしてしまう。

チョッパーに追いかけられるゴーディだったが、間一髪フェンスを乗り越えセーフ。

ところが、クズ鉄置き場の主人がテディの父親を侮辱したことで、テディが激高してしまう。
なんとかテディをなだめながら、4人はその場を離れるのだった。

1958年のヒット曲「ロリポップ」を歌いながら、さらに線路を進む少年達。すると、長い鉄橋に差し掛かった。

鉄橋を渡るには10分かかるが、その前に列車が来たら30メートル下の川に飛び込むしか術はない。遠回りしようか悩む彼らだが、恐れ知らずのテディが先に行ってしまう。

仕方なく他の3人も鉄橋を渡ることにした。

クリスとテディは軽快に先へ進むが、臆病なバーンは怖がって這ったまま渡るため、ゴーディと共にゆっくりと進んでいた。

そうこうする内に、後方から汽笛の音が聞こえ、煙を上げながら列車が迫って来た。

必死に逃げるゴーディとバーンに列車はどんどん迫って来たが、ゴーディがバーンを抱え橋から飛び降り、間一髪危機を免れた。

その後、だいぶ日も落ちてきたので、少年達は野宿をすることにした。

4人で焚火を囲いながら、食後の一服を味わい、何か面白い話はないかとクリスに振られたゴーディは「パイ食いコンテスト」の話をした。

皆に馬鹿にされていたある太っちょの少年が「パイ食いコンテスト」に参加して、町の皆に復讐するという話だった。

そんな馬鹿話をしながら、すっかり夜も更け、夜中は交代制で見張りを行うことにした。

クリスが見張り番の時、うなされたゴーディが叫びながら起き上がる。ゴーディは兄の葬式で、父親から「お前が死んでいれば」と言われる夢をみてうなされていたのだ。

目が覚めたゴーディを慰めながら、今度はクリスがある告白をする。

クリスは学校のミルク代を盗んでいた。しかしそれを後悔し教師に返しに行ったが、その教師がお金をネコババし、結局ミルク代は見つからなかったという結果になり、停学処分を受けていた。

家庭環境によって誰からも信用されない不公平さをクリスは嘆き、激しく泣いた。

旅の終わり

翌日、ロイヤル川に到達した少年達は、森を横切り近道をすることにした。

森をしばらく進むと、目の前に沼地が現れる。

肩まで水が浸かる沼地を進む4人だったが、そこにはヒルが生息しており、少年達の身体中にまとわりついた。しかもパンツの中にヒルが入ったゴーディは失神してしまう。

ゴーディが目を覚ますと、他の3人は引き返すか否かで喧嘩をしていた。

それを黙って聞いていたゴーディだが、ついには「やめろ!」と叫び、「僕は引き返さない」と先頭を切って歩き出すのだった。

しばらく歩くと、とうとう少年達は目的地にたどり着いた。

4人は手分けして遺体を探し、ついにバーンがレイ・ブラワーの遺体を発見する。

ちなみに、このシーンで初めて4人に死体を見せたので、彼らの素のリアクションが画面に
表れています。

初めて死体を見る彼らが呆然としていると、そこに不良グループのエース達が現れる。エースらもブラワーを見つけ、町の英雄になろうと目論んでいた。

ナイフを取り出し、遺体を渡せと迫るエースに、ゴーディはクリスの銃を向ける。

ゴーディの本気の目を確認したエースは、「このお返しはするぞ」と捨てセリフを吐き、その場を去っていった。

残された遺体をどうするか考えた少年達は、ヒーローになるのを諦め、匿名の電話で通報することに決めた。

こうして4人の旅は終わりを告げる。

時は流れて小説家になった大人のゴーディは、この旅のことを本に書いていた。

先日、レストランで他人の喧嘩の仲裁に入った弁護士のクリスが、ナイフで刺され亡くなっていたのがきっかけだった。

ゴーディは小説のラストを次の言葉で締めた。

「あの頃のような友人を、私はその後二度と持ったことがない。誰でもそうなのではないだろうか?」

解説

『スタンド・バイ・ミー』は何度観ても、何故こんなにも強いノスタルジアを胸に抱かせるのかと不思議でした。少年時代の映画だから?でもそんな映画たくさんあるし…。

思うにそれは、クリスが親友としての理想形だからだと思います。

クリスはゴーディに「中学に入ったらお前は進学コースだから、俺たちのような落ちこぼれと
つるむのはやめろ」と言います。そしてゴーディの才能を誰よりも認めています。さらに正義感にあふれ、広い心で受け止めてくれます。

この年齢で、こんな人格者がいるでしょうか?笑。

なので、クリスは私たちが子供の頃に思い描いていた「理想の友人」だと思います。現実には存在しません。私たちの妄想の内に住む親友です。

人々が子供の頃に夢想していた友人のあるべき姿を、全てクリスは兼ね備えています。

そういうわけで『スタンド・バイ・ミー』は、私達の子供時代の経験を喚起させるのではなく、私達の子供時代の夢を喚起させる物語なんだと思います。

それが本作の持つ独特なノスタルジア感の原因じゃないでしょうか。

つまり、この映画を見て私達が感じるのは、「小さい頃あんなことしたなあ」という経験ではなく、「小さい頃あんなこと考えてたなあ」という夢の方です。

人間は考える生き物なので、「経験した時間」よりも「考えた時間」に触れる方が、より強いノスタルジーを引き起こすんですね。

私たちはクリスに憧れ、自分もそうなりたいと願った。クリスになりたかった。でもなれなかった。私達はゴーディだ。クリスという理想を見つめる側の人間なのだ。だからこそ成長できる。

以上、私達の理想の親友を描いた映画『スタンド・バイ・ミー』は、いつまでも心に残る名作です!

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