『ザ・コンサルタント』ネタバレ感想評価 あらすじを徹底解説!


『ザ・コンサルタント』予告動画

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『ザ・コンサルタント』作品情報

2016年アメリカ映画(原題: The Accountant)。
アルゴ」のベン・アフレックが、普段は会計士だが裏の顔は凄腕の殺し屋を演じたサスペンスアクション。監督は「ウォーリアー」のギャビン・オコナー。共演は「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリック、「セッション」のJ・K・シモンズ、ジョン・バーンサル、シンシア・アダイ=ロビンソン、ジョン・リスゴー。

『ザ・コンサルタント』あらすじ

イリノイ州シカゴで会計事務所を経営するクリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)には裏の顔があった。それは裏社会の会計担当となり資金洗浄などを行うこと。また、超人的な射撃の腕と格闘技術を持つ。そんなウルフに電機会社から会計監査の仕事の依頼が来るが、調べるうちに謎の陰謀に巻き込まれていく…。

『ザ・コンサルタント』感想評価

前半に感想評価、それ以降はストーリーと疑問点を解説していきます。

『ザ・コンサルタント』は表の顔は会計士、裏の顔は凄腕の殺し屋の活躍を描いたアクション映画です。

死んだ目俳優ベン・アフレックがますます死んだ目になって、自閉症の役を演じています笑。映画ではインドネシアの格闘技シラットが描かれますが、ベン・アフレックも役作りのため特訓しています。

『ザ・コンサルタント』はアクション要素を期待しすぎると肩透かしを食らいます。基本的に主人公の自閉症の症状や家族、兄弟といった生い立ちの部分を掘り下げているので、バババッと敵をたくさんやっつける!みたいながっつりアクションではありません。そこが非常にこの映画をイマイチにさせている要因だという感想です。

また、主人公が数字に強い設定ですが、その部分も相当雑に扱っています。ガラス一面に数字を書いて、謎が解けた!と言ってる場合じゃありません笑。きちんと詳細を描いてほしかったです。

CMでもバンバン映画の宣伝が流れてたので、結構期待してたんですけどね。設定はかなり良いと思うので、がっつりアクションで良かったと思うのですが残念です。

監督は障害や生い立ちに重点を置きたかったんでしょうね。でもそれさえ中途半端です。アメリカでの評価もあんまり良くありません。

ただ、全然つまらないというわけではないので、それなりには楽しめます。主人公がジェイソン・ボーン並に強いので。

『ザ・コンサルタント』は2つの物語が進行する構成になっており、数字など色々な要素が詰まっている映画なので、ここからは登場人物の紹介と物語の解説・考察をしていきたいと思います(ネタバレ含む)。



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『ザ・コンサルタント』ネタバレ解説・考察

クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)


表ではZZZ会計事務所を経営する会計士。裏では裏社会のボス達の会計コンサルタント。射撃の腕が超一流で格闘技シラットの使い手。相棒はハーバー神経科のジャスティーン。

甘やかして育てない親父のモットーの下、弟と共にスパルタ教育で育てられる。子供の頃から高機能自閉症を患っているため、対話能力に乏しく視線を合わせない。童謡「ソロモン・グランディ」を歌うクセがある。

食器はすべて一つしかなく、食べ方にもこだわりがある。部屋では大音量で音楽を聴き、強い光を点滅させ、足のすねを棒でゴリゴリする笑。これらはすべて自閉症を克服するため。自閉症は大きな音と強い光に敏感である。

刑務所で一緒だったフランシスの復讐のため、ガンビーノファミリーのリトルトニーを抹殺した。リビング・ロボ社に金融コンサルタントとして雇われてから、陰謀に巻き込まれていく。

ウルフが裏社会で働いているのは、報酬で得たお金を児童養護施設・ハーバー神経科に寄付するため。そこには電話の声の主であり相棒のジャスティーンがいる。

デイナ・カミングス(アナ・ケンドリック)


リビング・ロボ社の経理。本当は芸術家志望。使途不明金があることを最初に発見した為、ウルフと共に命を狙われるハメになる。

デイナのおかげでウルフに微笑みが少し増えた気がする。最後にウルフから高額なポロックの絵を貰う。

でもぶっちゃけデイナは何もしてない!ウルフと会話しただけ!

ちなみにアナ・ケンドリックの母親が本当の会計士だそうで、会計のことを母親から学んだそうです。

メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)


財務省の捜査官。前科持ちで経歴詐称して財務省に入るがキング局長(J・K・シモンズ)にばれる。

しかし非常に優秀で、ガンビーノ事件の音声ファイルの分析と、カール・ガウスやルイス・キャロルの名前をヒントにウルフまで辿り着く。ウルフが使う偽名は全て有名な数学者の名前であるため。

ちなみにクリスチャン・ウルフはドイツの哲学者であり数学者のクリスティアン・ヴォルフのこと。

ブラクストン(ジョン・バーンサル)


クリスの実の弟。現在は民間警備会社の傭兵。かなり荒い性格。リビング・ロボ社に雇われクリスと敵対する。ブラクストンは傭兵なので、雇われればどこにでも行く。

ラストは兄との久々の再会で、仕事をほったらかし体育座りで泣く笑。



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トレーラーの絵画は何?

トレーラー「エアストリーム」にあった絵画は、ルノワールの「日傘を持つ女と子供」とジャクソン・ポロックの「フリーフォーム(free form)」。

ポロックは20世紀の抽象表現主義を代表する画家です。だからあんなごちゃごちゃした絵です笑。ちなみに「ポーカーをする犬」の画家はカシアス・マーセラス・クーリッジ。

ベンフォードの法則とは?


リビング・ロボ社の使途不明金を探っていたウルフはあるパターンに気づく。それは末尾が数字の3になること。

これはベンフォードの法則と言って、自然界のあらゆる現象で現れる数字は、一定のパターンがあるという法則。

会計不正の際にもベンフォードの法則はよく現れて、一定の数字が頻繁に出現するそうです。ウルフはそれを見破りました。

また、ウルフは3枚のパンケーキに3枚のベーコン、3つの黄身の目玉焼きを食べる。射撃練習は3個のメロンで、敵を撃つときは3回撃つ。このように『ザ・コンサルタント』では数字の3にこだわっています。

なぜラマーはウルフを雇ったのか?

CEOのラマー(ジョン・リスゴー)は会社の金を自分で抜き取っているのに、わざわざウルフを雇ったのは何故でしょうか?

その目的は会計不正をウルフに発見させ、親友のCFOのせいにする為。

でも妹にばれたので妹も殺し、ウルフも消そうとしたけど、ウルフが強いのを知らないので逆に反撃されたという間抜けっぷりです。

まとめ

『ザ・コンサルタント』は色々な話を盛り込み過ぎていて、ごちゃごちゃな印象を受けました。高機能自閉症、親子関係、兄弟関係、会計不正、財務省捜査官などてんこ盛りです。

デイナなんかただ居ただけだし、社長の自作自演も意味不明だし、ラストの敵は弟である必要があったのかなあ。二人で話し込んで終わりって、オイオイ。

題材を絞ってもっとシンプルにすべきだったと思います。数字の天才で凄腕の殺し屋、それだけでいいじゃないですか。

最後は次回作につながるような終わり方だったし、続編が決定したようなので次に期待したいと思います。無表情のベン・アフレックに相応しい映画『ザ・コンサルタント』でした!

映画『アルゴ』ネタバレ感想評価とあらすじ。衝撃の実話を映画化しアカデミー作品賞受賞!ベン・アフレック監督・主演の社会派ドラマ。

『ザ・コンサルタント』は今すぐコチラで観賞できます。

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