「イングロリアス・バスターズ」予告動画
作品情報
2009年アメリカ映画。(原題:Inglourious Basterds)
監督・脚本クエンティン・タランティーノ。ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン出演。第二次世界大戦中のナチス占領下のフランスを舞台に、ナチス・ドイツ指導者の暗殺を企てるフランス人の女性映画館館主(ロラン)と、ユダヤ系アメリカ人からなる秘密部隊を率いる米陸軍中尉(ピット)をユーモアたっぷりに描く快作。
「イングロリアス・バスターズ」あらすじ
1941年、ナチス占領下のフランスの田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナ(メラニー・ロラン)はランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)の追跡を逃れる。一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉(ブラッド・ピット)率いる連合軍の極秘部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげていた。やがて彼らはパリでの作戦を実行に移す。
「イングロリアス・バスターズ」感想レビュー
「イングロリアス・バスターズ」はタランティーノらしいなんともクレイジーな映画です。
真面目なのか、ふざけてるのかよくわかりません笑。といってもこれは復讐劇です。歴史を変えてしまう大胆さをもった復讐劇です。
冒頭シーンではナチス時代のいたたまれないユダヤ人狩りを、緊張感あふれる感じで描いていて、なんとも心苦しい気分にさせてくれますが、ブラッドピット率いる秘密部隊がとてもコメディチックで、悲しみと笑いの2つをメリハリつけて描いてるような感じがしました。
ただこの映画は、よく登場人物が死にます。笑
魅力的なキャラクターたちは、ほとんど死んでしまいます。
イギリス人将校のマイケル・ファスベンダーなんか超かっこいいのに、あっという間に死んでしまいます。もっと物語に絡んでほしかったのですが。
ショシャナ(メラニー・ロラン)も家族を皆殺しにされて、ナチスへの復讐心を糧に映画館を営んでいる、なんとも可哀想な女性ですが、彼女もまた、復讐を成功させるものの命を落としてしまいます。
あまりハッピーエンドらしくないのが、タランティーノらしいというのでしょうか。やはり一癖も二癖もありますね。
パルプフィクションのジョントラボルタも、主人公なのに、あっけなく殺されてしまいましたもんね笑
タランティーノ映画には、何か因果応報のようなものを感じます。
タランティーノがそういうことを意図しているのかもしれません。
それにしても、ショシャナ役のメラニーロランがいい味だしてました。フランスの女優さんなんですね。美人で哀愁があって、なんとも胸キュンしちゃいます。
結論として、イングロリアスバスターズは単純に楽しめる映画です。何にも考えず、ぼけーっと見るにはいいんじゃないでしょうか。
観てもいいし、観なくてもいい。そんな映画です笑。