『リメンバー・ミー』ネタバレ感想評価とあらすじを解説!


『リメンバー・ミー』予告動画

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『リメンバー・ミー』作品情報

2017年アメリカ映画(原題:COCO)。
『トイ・ストーリー』のピクサースタジオ製作のディズニーが贈るメキシコを舞台にしたアニメーション映画。第90回アカデミー賞長編アニメ映画賞と主題歌賞受賞。
監督リー・アンクリッチ、脚本エイドリアン・モリーナ、声の出演アンソニー・ゴンザレス、ガエル・ガルシア・ベルナル、アラナ・ユーバック、ベンジャミン・ブラット、レニー・ヴィクターほか。

『リメンバー・ミー』あらすじ

メキシコで暮らす音楽大好きなギター少年ミゲル(アンソニー・ゴンザレス)だが、家族は大の音楽嫌い。代々音楽禁止の掟を守っていた。でもどうしても皆の前で演奏したいミゲルは「死者の日」に、広場で行われる演奏会への出演を決める。しかしそれが家族に見つかって祖母にギターを壊されてしまい、泣いて家を飛び出した…。

『リメンバー・ミー』感想評価

ディズニーが贈る『リメンバー・ミー』はメキシコの祝祭日「死者の日」を題材に、音楽好きの少年が迷い込んだ死者の国での家族との交流を描いたアニメーション映画です。

興行収入は全世界で7億ドル以上の大ヒットとなり、第90回アカデミー賞にて長編アニメ映画賞と主題歌賞を受賞した評価の高い作品です。

キャッチコピー「それは、時を超えて家族をつなぐ、奇跡の歌」とある通り、主題歌の『リメンバー・ミー』が大変印象に残る曲となっていますね。思わず口ずさんでしまう人、多いんじゃないでしょうか。それにしてもなんで原題はCOCOなんでしょうね。『リメンバー・ミー』ですよねえ、普通に考えて。

この映画はメキシコが舞台なので、製作者やアニメーター達は何度もメキシコを訪れ、人々や文化や伝統などをリサーチしたそうです。ちなみに主人公ミゲルの住むサンタ・セシリアは実在の地名で、音楽家の守護聖人と呼ばれる聖セシリア由来の地名ですので、音楽繋がりとなっています。

そんな映画『リメンバー・ミー』は家族がテーマで、とにかく徹底して家族のことを描いています。家族の絆を通して少年の夢や希望や成長を描いているので、子供達が観るにはもってこいだと思います。

大人が観るには内容は厳しいものがありますが、アニメーションが綺麗すぎるのでそこは見所です。とにかく背景が細かくて美しくて色彩豊かで、画面の隅々まで堪能したい気分でした。

また、骸骨いっぱい出てくるんですが、こんなにガイコツを可愛いと思ったことはありません笑。

「死者の日」というのは故人を想う日なんですね。日本でいうお盆です。それをもっと盛大にやります。で、ドクロが特徴的でちょっと不気味なんですよ。でも可愛く描いてくれたので良しとしましょう。

全体的には良く出来たファミリームービーだという感想です。まあディズニーは家族向け映画のプロですからね。それが一番興行収入を稼ぐんですね。とにかくヒットさせたいならファミリームービーですよ。あとキャッチーな代表曲。『リメンバー・ミー』は狙い通りにそれらが上手くハマった感じです。

さて、ここからは映画『リメンバー・ミー』の解説とキャラクター紹介を交えながらあらすじを結末まで追っていきたいと思います(ネタバレ)。



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『リメンバー・ミー』ネタバレ解説

ミゲル

© 2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

サンタ・セシリアで暮らすギターが上手な音楽好きの少年。可愛くて見えてガンコ坊主。国民的スターのエルネスト・デラクルスに憧れミュージシャンになりたいと夢見る。しかし代々音楽禁止の家系で、絶対に人前では演奏できない。

「死者の日」に広場の演奏コンテストに出たいと主張した際、祖母エレナにギターを叩き割られる笑。そのショックで怒りに震えたミゲルは頑なに家族を拒否し逃げ出す。

デラクルスの銅像のギターと、ミゲルのひいひい爺ちゃん(高祖父)の写真のギターが同じであったことから、デラクルスこそ高祖父だと信じる。

音楽への執念は凄まじく、デラクルスの霊廟に忍び込みギターを盗もうとするイケナイ子。そのせいで「死者の国」へ迷い込んでしまう。

死者の国でミゲルの高祖母で音楽禁止を決めた張本人イメルダや他の先祖に出会う。しかしイメルダの祝福で元の世界に戻ることを拒否し、高祖父と信じるデラクルスを捜す。

ミゲルが死者の国の広場で歌った曲は「ウン・ポコ・ロコ」。
デラクルスのパーティーでの歌は「音楽がぼくの家族」。
ラストの曲は「音楽はいつまでも」。

リヴェラ家

© 2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ママ・イメルダ以来、音楽禁止の掟を守る家族。靴屋を代々営み繁盛している。

ミゲルの祖母エレナばあちゃんは厳しい人で、音楽絶対禁止とミゲルに言い聞かせる。でもミゲルのギターを壊すのはいただけない。子供にそんなことしたら一生恨まれるよ笑。

リヴェラ家とミゲルの対立と和解が『リメンバー・ミー』のテーマ。夢を追いたいなんて言ったらだいたい真っ先に反対するのが家族だ。それにしても婆ちゃん連中ばかりが目立って、ミゲルの母親は存在感が薄すぎる!

ヘクター

© 2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

死者の国でミゲルと協力する元ミュージシャンの冴えない骸骨。音楽家になる夢を追って、家族を捨てた過去を持つ。最初はミゲルに馬鹿にされていた。

変装が得意で芸術家フリーダ・カーロ(実在したメキシコの芸術家)に変装し、デラクルスのパーティーに忍び込む。

生者の国に帰ったら自分の写真を飾ってくれとミゲルに頼み、見返りにデラクルスを一緒に探す。しかし存命の娘(ココ)がヘクターを忘れかけている為、二度目の死を迎える大ピンチに陥る。

死因はチョリソーで食中毒になったと思っていたが、実はデラクルスに毒殺されていた。音楽の道を諦め、愛する家族の元へ帰ろうとした矢先だった。そしてヘクターが作曲した『リメンバー・ミー』を始めとする数々の曲もデラクルスに盗まれていた。

ココばあちゃんの実の父親で、ミゲルの実の高祖父。ヘクターこそ天才ミュージシャンだった。



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エルネスト・デラクルス

© 2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

メキシコの国民的ミュージシャン。存命中、鐘の下敷きになって死んだ。ミゲルの高祖父だと思われたが、実はヘクターを毒殺し彼の曲とギターを盗み、リヴェラ家を引き裂いた悪い奴。

死者の国でも人気は衰えず贅沢に振舞っていたが、ヘクター殺しがみんなにばれて、最後はペピータにキックされ、また鐘の下敷きになり死ぬ。

デラクルスはとにかく、名声の為なら何でもする男だ。己の欲望が第一で周囲を犠牲にする。このような世渡り上手な卑怯な者というのは、どこの世界にも存在する。

しかしデラクルスを通して、強欲で卑怯な人間には必ず破滅が訪れることを映画は伝えている。子供達にとっては反面教師になるヴィラン(悪役)である。

そしてリヴェラ家は、愛と絆の力によってこの戦いに勝利した!

ココばあちゃん

© 2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ミゲルのひい婆ちゃんで映画のキーとなる人物。高齢で認知症のためほとんど喋れない。顔はしわくちゃだけどなんか可愛い。

ココばあちゃんがヘクター(父親)を忘れると、ヘクターは死者の国からも消えてしまう。が、ミゲルが帰還し『リメンバー・ミー』を歌ったおかげで記憶を取り戻す。

そしてヘクターの写真を祭壇に飾ることによって、ヘクターは消えずに済み、リヴェラ家の絆は時を超え復活したのであった!

オレンジの花は何?

© 2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

生者の国へ帰るために必要なオレンジ色の花びらは、メキシカンマリーゴールドです。メキシコの祝祭日「死者の日」を代表する花で、街はマリーゴールドの香りで溢れています。

アレブリヘとは?

© 2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

死者の国に存在する聖獣。イメルダは角と羽を生やしたライオンのようなペピータを従え、ミゲルの飼い犬ダンテもアレブリヘに変身した。

アレブリヘはメキシコで一般的に知られる張り子細工のカラフルな色の怪獣の工芸アート。お土産屋でも売っています。

ペドロ・リナレスという職人が夢で見た怪獣を元に製作したのがはじまりで、国中に広がりました。その夢の中で怪獣たちがアレブリヘ!と叫んでいたことから、その名を付け定着したそうです。意味わからんですね笑。

まとめ

ラストでミゲルは家族の絆を取り戻し、大好きな音楽も取り戻しました。大切な人を思い出したココ婆ちゃん、家族の絆が一番大切だと気づいたミゲル。彼らが思い出したのは家族の愛と絆だったんですね。

そして家族の嫌っていた音楽が、今度は家族を繋げました。

家族が嫌いだったのは本当は音楽ではなく、家族を引き裂いた「頑なさ」だったんだと思います。つまり、ミゲルもリヴェラ家もヘクターもみんな頑固だったんですね。

その頑なさが溶け家族が和解した時、音楽は家族を癒すものへと変わりました。いや、音楽は変わってない。皆の心が変わったんです。

『リメンバー・ミー』は単に「私を思い出して」という意味じゃなく、愛や絆といった大切なものを思い起こさせるメッセージが込められた映画だと思います!

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