ハリソン・フォードインタビュー 来日会見で35年ぶりのデッカードを語る


『ブレードランナー 2049』予告編動画

「ブレードランナー 2049」の記者会見が10月23日に都内で行われ、来日したキャストのハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が出席しました。ハリソン・フォードは「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」以来9年ぶりの来日を果たしています。

「ブレードランナー 2049」は、ハリソン・フォードがレプリカントを取り締まる捜査官リック・デッカードを演じたSF名作「ブレードランナー」(1982)の30年後の世界を描いた続編です。早くも各界から絶賛の声が聞こえてくる完成度の高い作品となっているようです。

その会見内容をまとめてみましたので、インタビューをご覧ください。


【映画情報】
『ブレードランナー 2049』
製作総指揮:リドリー・スコット
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン
撮影:ロジャー・ディーキンス
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レトー、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デイヴィス

スポンサーリンク

会見内容まとめ

フォード「日本にまた戻ってこれて嬉しいです。だいぶ前ですが、前回のブレードランナーで日本に来たとき、反響がとても良かったこと覚えています。その続編をまた日本の皆さんの元にお届けできたことを喜ばしく思っています」

-今回の作品の世界観についてどういったところにこだわって作り上げたか?

ヴィルヌーヴ「前回のブレードランナーは2019年という設定でした。今、我々はその時代に近づいていて、最初の映画で描かれた世界とはかなり違う世界に現在なってきています。ですから、ある意味パラレルワールド的な別の世界観、1作目のブレードランナーの世界の繋がりとしての2049年を描いています。もちろんスティーブ・ジョブスのいない世界です。」

「そして現代の世界より非常に気候が厳しく生活も厳しい。そういう過酷な世界なので、それが建築物や乗り物、テクノロジーに影響を及ぼしています。しかし私にとって一番興味深いのは、未来についてこの映画が語っていることではなくて、現在について語っていることなんです」

-前作から35年ぶりにオファーが来た時、どんな風に感じたか?

フォード「撮影が始まる4年程前ですが、リドリー・スコットから『デッカードをもう一度やる興味はあるか?』と電話がありとても驚きました。私はイエスといい、だが脚本次第だと答えました。リドリーは、ハンプトン・ファンチャーが書いた短編を元にシナリオを書いている段階で、それが送られてきて、私はそれを読み非常に満足しました。デッカードのキャラクターにとても共感できて、これなら大丈夫だと承知しました」


-アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークスに。オファーを受けた時どんな気持ちだったか?

シルヴィア「大きな声で叫びました!その後、号泣しました。もうとにかく圧倒されて、ヴィルヌーヴ監督、ハリソン・フォード、ライアン・ゴズリング、ロジャー・ディーキンス、こういう方々と仕事ができる喜びと同時に、オリジナル『ブレードランナー』が自分にとっても大変重要な映画だったわけです。とにかく、この方々とこの世界に入り込めるチャンスを与えてもらったことに圧倒されました」

アナ「非常に感情を打つ経験であったと同時に、少し怖くてナーバスにもなりました。こんなすごい映画の一部分となることにドキドキしました。またこういった素晴らしい方々と一緒に仕事ができることも胸がワクワクしました。私が演じたジョイも非常に興味深い女性ですし、非常にやりがいのある役でした。私にとってこの映画は一日一日、学ぶ過程の連続でした。撮影の五ヶ月間すべてが学びでした」



-スターウォーズのハン・ソロも30年経って演じ、インディ・ジョーンズも長いこと経て演じ、デッカードも35年ぶり。同じ役を長い時間を経てもう一回演じることはどんな気持ちで、どんなことを感じるのか?

フォード「やっちゃいけないんですか?笑。これらの映画には多くのファンと多くの観客がいて、楽しみに待っている人々がたくさんいる。それに応えて、自分が昔演じたキャラクターをもう一回演じています。また、ハンソロが30年後どうなっているか?デッカードが35年後どうなっているか?時の流れがどういう影響を与えているか?人生をどういう風に生きてきたか?それを演じることは俳優としても非常に興味深いことでもあるので、何回も繰り返しているんだと思います」


-すでに全世界45ヵ国以上で初登場第一位を記録しています。こういった世界の反響をどう思っていますか?

ヴィルヌーヴ「我々はこの映画を作ることに物凄いプレッシャーを感じていました。名作中の名作であるブレードランナーの続編を作るということはとても興奮することと同時に、緊張感や恐怖を覚えるものでした。最高のものを作ろうとしてベストを尽くしました。これだけ世界中で反響を呼び、ヒットしていることに心から感謝をしています。この映画に関わったほぼ全員がブレードランナーのファンでしたし、全員が非常に敬意を払って作品作りをしました。我々の中の記憶や想い出をちゃんとリスペクトしようと、そういった気持ちでした」

フォード「この映画が文化の違う様々な国でヒットしていることは私にとって非常に興味深い。舞台はカリフォルニアやラスベガスだが、この映画が伝えたいのは場所じゃなく、人間とは何かとか、人間は運命をコントロールできるのかとか、文化を超えて人間が自然に抱く感情に答える映画なので、そういう意味で真のインターナショナルな映画だと言えます。それがこの映画が成功した鍵であると思います」

以上、会見でした。

御年75歳でも、まだまだ元気に一線で活躍するハリソン・フォード。
本当に格好いいおじいちゃんですよね。
今後も長生きしてたくさんの映画に出てくれることを期待しております!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

関連記事