「ジャッキー・コーガン」感想評価 実はアメリカ政治風刺映画!


「ジャッキー・コーガン」予告編動画

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「ジャッキー・コーガン」作品情報

2012年アメリカ映画。
ジョージ・V・ヒギンズの1974年の小説『Cogan’s Trade』を原作としたクライムサスペンス。監督・脚本は『ジェシー・ジェームズの暗殺』のアンドリュー・ドミニク、製作・主演ブラッド・ピット。共演はジェームズ・ガンドルフィーニ、レイ・リオッタ、サム・シェパードなど実力派俳優がそろっている。

「ジャッキー・コーガン」あらすじ

舞台は大統領選まっただなかの2008年ルイジアナ州。殺し屋ジャッキー・コーガンは、組織の依頼主から賭博場強盗の黒幕を捜す依頼を受ける。ジャッキーはあらゆる情報から、街のチンピラたちが黒幕であることを突き止めるが、組織は面目を保つため、賭場の雇われ支配人マーキーの殺害も指示するが…。

「ジャッキー・コーガン」感想・評価

映画「ジャッキー・コーガン」は、ブラッド・ピットが「優しく殺す」をモットーとする殺し屋ジャッキー・コーガンを演じています。しかし、ジャッキー・コーガンがバンバンと人を殺す映画ではありません。

コーガンの役目はディレクターみたいな感じで、手下たちに指示をだします。でも、コーガンはあまりこの件に乗り気ではありません。そこが面白いところです。

組織の依頼主との会話が絶妙です。この様な感じで殺人が依頼されるとはとても皮肉に描かれています。

なんといっても賭博場支配人マーキー役のレイ・リオッタがあまりにも可哀想すぎます。はじめ、強盗の黒幕であることを疑われ、コーガンの手下にボコボコにされるのですが、そのシーンがなんともリアルでえぐいです。

それで終わりかと思いきや、組織は面目を保つため、さらにコーガンにマーキーを殺すことを依頼します。コーガンは依頼主に、だったら初めから殺すべきだったと文句をたれます。そのシーンの会話がなんともいえず可笑しいです。

また、コーガンは他のチンピラたちをやるために、NYから別の殺し屋ミッキーを呼び寄せるのですが、こいつが全くの役立たず。逆にコーガンがミッキーを警察に捕まえさせるはめになります。なんというドタバタ劇。笑

本当に色々な皮肉がつまった面白い映画だと思いました。観ればわかりますが「ジャッキー・コーガン」はなんとも不思議な映画です。

何か事を起こす時、すんなりといかない人間群像が描かれていると思いました。

自分はブラッド・ピットのクールなアクション映画かな?と思って観たのですが、全然違いました笑。そこはいい意味で裏切られたと思います。なんだこの映画笑?という感想でした。

もう一度言いますが、ブラッドピットがバンバンと暴れるアクション映画ではありません。会話中心の人間群像劇といっていいと思います。

もっと詳しく言うと「ジャッキーコーガン」は、大統領の演説などが流れているとおり、社会風刺の作品でもあります。マフィアのいざこざに乗せて当時のアメリカ政治を痛烈に皮肉っているんですね。ちょっとわかりづらいですが。

この映画は評価が真っ二つに分かれるそうですね。めっちゃ良かった!という人と、全然つまんなかった、と言う人。

自分としては「ジャッキーコーガン」は、かなり楽しめた映画でしたよ!

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