「インサイダー」感想評価 銃声のない、荘厳なる戦場へ


映画「インサイダー」予告編動画

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「インサイダー」作品情報

1999年アメリカ映画(原題:The Insider)。
アメリカ大手タバコ会社の元研究者の告発をスリリングに描いた実話をもとにした社会派ドラマ。監督は「ヒート」のマイケル・マン。ジャーナリスト役にアル・パチーノ。共演ラッセル・クロウ、クリストファー・プラマー。アカデミー監督賞、男優賞はじめ7部門にノミネート。

「インサイダー」あらすじ

人気報道番組「60ミニッツ」のプロデューサー、バーグマンのもとに匿名の書類が届けられる。それは、あるタバコメーカーの極秘ファイルだった。彼はその書類の意味を探るうち、ワイガンドという大手タバコ会社の元研究員に行き当たるが・・・。

「インサイダー」感想・評価

「インサイダー」は158分という長時間大作ですが、自分は長いと感じずに楽しめました。

役者さんたちが上手すぎるので、物語に引き込まれてしまいました。会話劇が中心になるかと思います。途中ラッセル・クロウが変な日本語を話しますが、そこは気にせずに笑。

この映画は、正義のために人生を賭けて戦う男たちの物語です。
そういう意味での戦場です。

ワイガンド博士は、自身が勤めていたタバコ会社の不正を告発しようとするのですが、会社はあらゆる手を使って、告発を阻止しようとたくらみます。それこそ、家族や博士自身の命をも脅かそうとする。

そこにパチーノ扮する社会派ジャーナリストが協力し、正義、真実を勝ち取っていくという素晴らしい話でした。

博士は自分を完全に犠牲にした勇気と気概あふれる男です。

理解者であるはずの奥さんや家族には逃げられ、本当に辛い人生を選択しなければならなかったけど、真実のために、その選択をした。普通の人間にはできることではない。人生をめちゃくちゃにされてしまったのだから。

でも、それを分かっていても彼は真実を国民に伝えようという選択をした。なんて男だと思った。物静かで淡々と話す男だけど、心は恐ろしいほど、真実や正義に忠実だ。そして闘士であると思った。

だから最後は本当に良かったなと感動した。
博士の正義が報われて、本当に良かった。

アル・パチーノ扮するバーグマンも、最後まで協力を惜しまず、身を犠牲にした。命を懸けて戦うジャーナリスト。現代にまだこういうジャーナリストがいたとは感銘します。本当にかっこいい男です。

「インサイダー」は、女性には理解できないかもしれない。何故真実のために、自分や家族を犠牲にするのか、と。それは人にとって、時には必要なことなのだ。いや人類のために、必要なことなのだと思った。

いったい誰が立ちあがるのだろう。誰が真実を語るのだろう。
それは彼らのような、勇気ある小さな人々だ。

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