「ユージュアル・サスペクツ」ネタバレ感想 映画史に残るドンデン返し映画


「ユージュアル・サスペクツ」予告編動画

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作品情報

1995年アメリカ映画。原題:The Usual Suspects。
回想によって謎の事件の真相を追っていくサスペンス映画。緻密に計算された脚本が話題を呼びアカデミー脚本賞を受賞した。監督は「X-メン」のブライアン・シンガー。出演ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、スティーヴン・ボールドウィン、ベニチオ・デル・トロなど。ケヴィン・スペイシーが本作でアカデミー助演男優賞を受賞。

「ユージュアルサスペクツ」あらすじ

船舶の炎上事故を調べていた捜査官クラインは尋問していたキントから奇妙な話を聞かされる。6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められた5人が、釈放後、協力して宝石強奪を決行。ブツをさばくためにLAの故買屋と接触した5人は、そこで新たなヤマを依頼されるが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士が現れたというのだ…。

「ユージュアルサスペクツ」感想・ネタバレあり

今でこそドンデン返しの映画は数々ありますが、「ユージュアル・サスペクツ」は公開当時かなりの話題を呼びました。

「ユージュアル・サスペクツすげーよ!」「ラストの大ドンデンに騙された!」など観た人々が絶賛した映画です。今見てももちろん十分楽しめる作品になっています。

また、ケビン・スペイシーやベニチオ・デル・トロは今作にて注目を浴びた俳優でもあります。

映画はアガサ・クリスティの小説『アクロイド殺し』からヒントを得ているそうです。読んだことはありませんが、本当の黒幕は?という視点から描かれているのでしょう。

物語はトラック強盗の疑いのある5人の容疑者たちの面通しから始まります。「ユージュアル・サスペクツ」は”いつもの容疑者たち”という意味があります。

もう犯罪から足を洗ったキートン(ガブリエル・バーン)はなぜ自分が捕まったのか納得がいきません。拘置所で他の容疑者たちから新しいヤマの話を持ち掛けられますが、断固として拒否をします。しかしその後、ヴァーバル(ケヴィン・スペイシー)から説得を受け、結局受けることになります。

彼らは宝石強盗を成功させ、お金と交換するためカリフォルニアのレッドフットのところへ向かいます。そこでまた新しいヤマの依頼を受けますが、ここでミスを犯し標的を殺してしまいます。そして彼らはこのヤマを紹介したコバヤシという弁護士に会いにいきます。

コバヤシはカイザーソゼという大物の代理人でした。
彼らは強制的にカイザーソゼの危険な仕事を請け負う羽目になります。
そして物語はクライマックスへ。

映画は基本的にヴァーバルが語る過去の話をクイヤン捜査官が聞くという形です。
ヴァーバルの話を通してカイザーソゼの正体を突き止めていきます。
クイヤン捜査官は、カイザーソゼはキートンだという結論にいたります。
しかし最後に、重要なことに気づくのでした。
彼はヴァーバルの後を追いましたが、すでに彼の姿は消えていました。
そう、カイザーソゼはヴァーバルでした。

物語はここで終わります。一見カイザーソゼが勝ったと思い観客は落胆することでしょう。しかし重要なことを見落としています。

カイザーソゼは謎の男なのです。正体を知られてはいけないのです。しかしクイヤン捜査官は彼の正体を見破ったのでした。そして顔もばっちりばれています。

ですからクイヤン捜査官の勝ちなのです。顔ばれしたカイザーソゼは敗北しました。逃げ切ることはできないでしょう。こう考えると、少しはスッキリするのではないでしょうか。

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