「月に囚われた男」ネタバレ感想 秀逸で不思議なSF映画


「月に囚われた男」予告編映像

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作品情報

2009年イギリス映画。(原題:Moon)
月を舞台にしたSFスリラー映画。監督はデヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズ。主演は「チャーリーズ・エンジェル」「マッチスティックメン」のサム・ロックウェル。声の出演にケヴィン・スペイシー。1980年前後のSF映画全盛時代の雰囲気を再現した作りになっている。

「月に囚われた男」あらすじ

近未来。地球の主要エネルギー資源は月で採掘できるヘリウム3となっていた。宇宙飛行士サムはヘリウム3の採掘作業のため、ルナ産業と3年契約を結び、月にたった一人で滞在していた。なかなか繋がらない地球とのTV電話で地球の家族と話す孤独な日々。そして長い3年契約の期間がもうすぐ終わりを告げるはずだったが…。

「月に囚われた男」感想・ネタバレあり

映画「月に囚われた男」は製作費が低予算だったと思います。

低予算でもこういった楽しい映画を作ることができるのは驚愕に価します。
非常にいい意味で裏切られました。
時間も1時間半程度なので、集中してあっという間に終わってしまう感じです。
もっと観たいなあと思いました。

ダンカン・ジョーンズはこれが長編監督デビュー作と思えないほど、
ある種巨匠のような素晴らしい演出をしております。
なんというかとても落ち着いている感じがありました。

デヴィッド・ボウイの息子みたいですが、父とは違う才能を受け持ったのでしょうね。

画面からは、宇宙空間でこれから起きるミステリアスで不気味な雰囲気が終始ただよっています。この卓越した演出は「2001年宇宙の旅」へのオマージュ的要素があるからそう感じたのでしょうか。

なんにせよ「月に囚われた男」はSF映画の隠れた名作だと思います。

また、主演のサム・ロックウェルが優れた演技を見せています。
ほとんど一人芝居なのですが、サムの悲哀を見事に演じています。
この人めっちゃ上手だなって思いました。
彼は独特な雰囲気をもった俳優さんだと思います。
いい味出しています。

こういった映画はだいたいハッピーエンドでは終わらない感じですが、
この映画は違います。そこは自分的には良かったと思います。

やはり希望というか、そういうものがないとね。
無機質な宇宙空間から脱出した喜びは、サムの叫びに表れています。

自分もヒャッホー!とサムと一緒に叫んでしまいました。
絶望の中にある一筋の光というものは、いつだって素晴らしいものです。

「月に囚われた男」は、SF映画ファンなら絶対に見ておくべき作品でしょう。
古いけど、でも新しい。そんな作品に私は感じました。
私の中の久々のSFヒット作です。

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