『スターウォーズ 最後のジェダイ』ネタバレ感想と考察 謎を解説!


『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』予告動画

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『スターウォーズ 最後のジェダイ』作品情報

2017年アメリカ映画(原題:Star Wars:The Last Jedi)
ジョージ・ルーカスが生んだスペースオペラ大作『スター・ウォーズ』シリーズのエピソード8。レイを主人公とする新シリーズの第2章にあたる。監督・脚本ライアン・ジョンソン、出演マーク・ハミル、デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、ドーナル・グリーソン、ローラ・ダーン、ベニチオ・デル・トロ、ケリー・マリー・トラン、キャリー・フィッシャー。本作はキャリー・フィッシャーの遺作となった。

『スターウォーズ 最後のジェダイ』あらすじ

レジスタンスの秘密基地がファーストオーダーによって急襲を受けるが、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)の活躍により、時間を稼いだレジスタンスは、爆撃機により敵戦艦「ドレッドノート」を撃墜することに成功する。一方、惑星オクトーに隠居していたルーク(マーク・ハミル)を訪れたレイ(デイジー・リドリー)は、ルークに助けを求めるが拒否されてしまうのだった…。

『スターウォーズ 最後のジェダイ』感想評価

遥か遥か遠い銀河の彼方で…。

ということでやってまいりました!スターウォーズ・シリーズ8作目、エピソード8にあたる映画『スターウォーズ 最後のジェダイ』。今作では主人公レイと最後のジェダイであるルーク・スカイウォーカーの交流と、ファーストオーダー対レジスタンスの攻防を描いています。

ライアン・ジョンソン監督が衝撃のスターウォーズと語ったように、今作は今までのスターウォーズ作品の枠を超えた衝撃的な内容になっています。

前作の全あらすじはこちら↓

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』全あらすじとキャラクター&キャスト紹介。結末までのあらすじを載せています!

昔からの熱狂的なスターウォーズファンはこの作品をどう捉えたんでしょうね!?

個人的な感想として『スターウォーズ 最後のジェダイ』は、シリーズで一番面白かったです!元々、スターウォーズ自体をあまり面白いと感じたことはなかったのですが、今作は新鮮かつ驚きの内容で楽しかった。

ただ、クライマックスが二回程あって(ホルド提督の犠牲と惑星クレイトの戦い)、若干長く感じたという欠点はあります。世界的な評価も賛否両論のようで、スターウォーズという作品がいかに多くの人に愛されているかが分かります。

特に良かったところは、今までの既成のスターウォーズをぶっ壊して、新しいスターウォーズを作ったこと。レジスタンスのミッションが悉く失敗したり、ジェダイの歴史が新生されたり。SF色より人間ドラマ色が濃い感じ。

スカイウォーカー家の物語が終わり、新しい世代へと引き継がれるところはウルッと来ました。ルークの哀愁というか。ひとつの時代が終わったんだな、という寂しさ。

「古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました(Ⅱコリント5:17)」

この映画を一言で表すなら、この聖書の句がぴったりとはまります。
映画でも何度か似たようなことをセリフで言っていますね。

『スターウォーズ 最後のジェダイ』は非常に聖書的なお話です。というよりシリーズ全体が聖書ベースです。

「フォースと共にあらんことを(May the Force be with you)」という有名なセリフ自体、「May God be with you」のもじりであることから、聖書抜きには語れないところがあります。

ということで、ここからは聖書的な考察と幾つかの謎を解説(ネタバレ)していきたいと思います。



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ネタバレ解説と考察

聖書との比較

『スターウォーズ 最後のジェダイ』では重要な点が2点あります。

一つ目は、伝統的なジェダイの終焉。

ジェダイの騎士になるには厳しい掟がありました。例えば、生後6ヶ月以内であることが条件等。ジェダイ・オーダー(伝統)によって選ばれた者のみがジェダイの騎士になれました。ルークはその伝統的な流れの中の最後のジェダイです。

今作では、ジェダイの古い書物は焼かれてしまいました(実際にはファルコン号にある?)。
これは新しいジェダイの時代の到来です。つまり、レイのように誰でも素質があるということ。

聖書と比較すると、旧約時代のユダヤ人(=神に選ばれた民)から、新約時代の異邦人(すべての民)にも救いが訪れたことと同じです。

つまり、キリストを信じる者は誰でも救われる。これを「信仰による救い」と言います。(厳密に言えば旧約聖書で既に、血筋ではなく真の信仰者こそユダヤ人だと示唆されている。ダビデ王の曾祖母ルツはモアブ人。旧約聖書はキリストの影(予型)であり、新約はキリストの実体と言われる)。

ジェダイはユダヤ人であり、レイや少年は異邦人です。選ばれた者から、すべての者へ。

二つ目は、「フォース」がジェダイだけの力ではないことが強調されたこと。

フォースは万物のあらゆるところに存在し、人の中にも存在するとルークが言っています。要はそれを感じるかどうか。フォースは聖書で言えば、神の霊(聖霊)のことで、神はあらゆるところに存在し、信仰者の内側にも存在します。スターウォーズと全く同じことを言っていますね。

旧約では神殿で神を礼拝していましたが、新約では人間が神殿です(Ⅱコリント6:16)。旧スターウォーズでもジェダイは聖堂でフォースの訓練を行っていました。新スターウォーズでは、もはや聖堂は必要ありません。

カイロ・レンは人間そのものの姿


『スターウォーズ 最後のジェダイ』の大きな見所は、レンとレイのやりとりです。スターウォーズは、光と闇の戦いというシンプルな構図なのが特徴。フォースにもライトサイド(Light side)とダークサイド(Dark side)があります。

正義を信じるレイは光の側です。しかし今作でのカイロ・レンはどっちつかずの状態です。これは光と闇の間で葛藤する「人間そのものの姿」である、と言えます。

カイロ・レンは光でも闇でもない、私たち人間の象徴なのです。そしてどちらを選ぶかの選択権は彼にあります。

ポー、フィン、ローズの大失態


ポー、フィン、ローズの作戦が失敗したことにより、レジスタンスは輸送船が攻撃され大打撃を受けてしまいました。

今作のポーは、暴走するわ、反乱するわ、失敗するわで、レジスタンスの足をかなり引っ張りました。ポーは性格的に、後先考えずに突っ走るタイプですね。「フォースの覚醒」では大活躍、「最後のジェダイ」では大失態という対比がとても面白い。次作では、この性格が吉とでるか凶とでるか。今回の失態は次作への伏線となっているのかもしれません。

一方、フィンとローズの関係にも驚きでした。フィンはレイと結ばれるかなと思っていましたが、ローズの愛の告白により(あんな状況で笑)、二人の関係が次作にどう変化し影響するのか興味深いところです。



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DJの正体は?


新キャラクターであるコードブレイカーDJ(ベニチオ・デル・トロ)。名前の由来はダークジェダイではなく、「Don’t Join(関わるな)」だそうです。

彼はそもそも何故カント・バイトの牢屋にいたのか?
何故スノーク率いるファーストオーダーの暗号を解読できるのか?

あくまで予想ですが、DJは元帝国兵で今は泥棒。お金になることだけに忠実に動いている感じです。だから味方にもなるし、密告もします。

牢屋にいたのは、カジノでイカサマをしたのがばれたのでしょう。ハン・ソロ亡き今、彼が新リーズのハン・ソロ的役割を担う予感がします。エピソード9で正体が明らかにされると思います。

レイの両親は誰?


惑星オクトーの地底の鏡の前で「両親を見せて」とレイが言った時、写ったのはレイの姿でした。これはレイが孤独であることを表しています。

このことからカイロ・レンが言及したように両親に捨てられたのは本当のようです。レイの両親は酒代のために子を売った、ゴミ回収業の一般人です。

ルークは死んだのか?


『スターウォーズ 最後のジェダイ』でのルークの悲哀といったらありません。伝説を一身に背負ってきた男の孤独と葛藤が、見事に表現されていたと思います。

その伝説の男ルーク・スカイウォーカーは死にました。映画でも言っていますし、ライアン・ジョンソン監督も言っています。

ジェダイや自身が伝説や希望として扱われることを拒否していたルークは、銀河の未来のために、最後は自らが嫌っていた伝説になり、次世代に希望を託したのです。この伝説的な死は、残りのレジスタンスによって代々受け継がれていくことでしょう。

また、実体はなくなりましたが、ヨーダのように精神体としてエピソード9にも登場するのかもしれません。

ラストの少年は誰?

ラストでフォースらしき力により、ほうきを引き寄せていた少年の名前はテミリ・ブラッグ。惑星カントニカの厩舎でファジアー(Fathier)を世話していて、ローズに指輪を貰った少年です。彼は奴隷であり孤児であると思われます。

少年がフォースを使えた事実は、もっと多くのフォース感応者の存在を示唆しているんじゃないでしょうか。

以上のように『スターウォーズ 最後のジェダイ』は、古いものが新しくなる、世代交代の物語でした。ここから新スターウォーズの新たな伝説が始まっていくと思います。ルークが残した希望の火花は、希望の灯となる。

そして多くの謎が残されたまま、物語はエピソード9へと続きます。次作も期待しましょう!

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