『サラリーマン・バトル・ロワイアル』これぞ真っ当なB級映画!


『サラリーマン・バトル・ロワイアル』公式予告編動画

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【作品情報】

2017年アメリカ映画。(原題:The Belko Experiment)
セキュリティー会社に勤める80人の従業員による壮絶なサバイバルを描いたアクションスリラー。監督は「マンイーター」のグレッグ・マクリーン。脚本は「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン。出演ジョン・ギャラガー・Jr.、トニー・ゴールドウィン、ジョン・C・マッギンリー、メロニー・ディアス、マイケル・ルーカー他。

【あらすじ】

コロンビアのボゴタにあるセキュリティー会社「ベルコ」のビルに出勤した80人の社員が監禁され、アナウンスによって殺し合いを命じられる。はじめは無視するが、やがて社員たちの頭に埋め込まれたチップがランダムに爆破し、ひとりづつ命を落としていく。逃げ場のなくなった彼らは、生き残りをかけて殺し合いを始める…。

【感想・ネタバレなし】

『サラリーマン・バトル・ロワイアル』は、同じ職場の同僚同士のサバイバルな殺し合いを描いたスリラー映画。邦画でいう「バトル・ロワイアル」のサラリーマン版であり、銃、血のり、爆発など、これぞB級!というに相応しい、クソッタレ感満載の内容となっている。

画面全体からB級感があふれ出し、出演俳優もB級役者がそろい踏み。
名前は知らないけど見慣れた顔の俳優さんを見つけられるだろう。
このように徹底してB級を追求した、製作陣の意気込みが感じられる素敵なB級作品だ。

内容としては、B級らしく特にない。
会社に閉じ込められた社員たちが、社内アナウンスによって殺し合いを命じられて、生き残りをかけてバトルロワイアルに発展する、ロクでもない内容だ。

しかし、このような極限状態に置かれた人間の行動を知るという意味では、少しの意義深さはある。少し。

この映画の見所は「とにかく殺し合おう」という過激派と、「なんとか生き残る方法を探そう」という良識派に分かれるところ。彼らの心理的な掛け合いが面白い。いつ導火線が爆発するのか、少しドキドキするだろう。

「戦争賛成派」と「平和主義者」。現代社会に通じるものがある。脚本家のジェームズ・ガンは、B級映画に乗せて実は強烈なメッセージを送っているのかもしれない。そのように考えないと、全く無駄な時間を過ごしたということになるからだ。

なにはともあれ、下品なバイオレンス満載のアメリカ版社畜バトル・ロイヤル。
お勧めはしませんが、B級映画としての完成度は高いしB級映画好きにはたまらない内容の作品になっています。

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