『ミザリー』映画ネタバレ感想とあらすじ サイコファンと作家の結末は?


映画『ミザリー』予告動画

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『ミザリー』作品情報

1990年アメリカ映画(原題:Misery)
スティーブン・キング原作の同名小説を『スタンドバイミー』のロブ・ライナーが監督したミステリーホラー。第63回アカデミー賞でアニー役のキャシー・ベイツが主演女優賞を受賞した。出演ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ、リチャード・ファーンズワース、フランシス・スターンハーゲン、ローレン・バコール。「ミザリー」は悲惨、惨めなという意味。

『ミザリー』あらすじ

舞台はコロラド州シルバークリークの雪山。大ヒットシリーズ「ミザリー」を書き上げた小説家のポール・シェルダンは帰途中、車の事故に合い重傷を負ってしまう。そこを通りかかった地元に住むアニーはポールを助け、彼を自分の家に運び、手厚く介抱するのであった。しかしポールの熱狂的なファンだという彼女は、徐々にその狂気の本性を現していく…。

『ミザリー』ネタバレ感想評価

『ミザリー』は、ベストセラー作家が熱狂的ファンに監禁・拘束される恐怖を描いた傑作娯楽ホラー映画です。キャシー・ベイツ演じるアニー・ウィルクスはホラーの代名詞的存在となり、舞台化されるなど現在でも根強い人気を誇る作品となっています。

本作はキューブリックの「シャイニング」の影響を受けており、キャシー・ベイツの怖い顔のアップはジャック・ニコルソンのそれとかぶります。また、ロブ・ライナーはミステリーの見せ方をヒッチコック作品から学んだそうで、主人公の車椅子姿は『裏窓』みたいでしたね。

『ミザリー』は実話という噂もありますが違います。スティーブン・キングが熱狂的なファンとのやりとりから着想を得ただけのようです。ただ、アニーのモデルとなった人物は存在します。

そんな『ミザリー』の感想は、今見ても全く色褪せない、最後までドキドキを楽しめる大変面白い映画だと思います。ほぼ二人の密室劇なのに、見せ方が非常に上手なので緊張感を最後まで保つことができます。特に精神的な危うさを見せるアニーの怖さは、グロ映画でもないのに、ガクブルものです。

観賞後誰もが、自分がこういう状況になったらどうしようと考えることでしょう笑。作家でもないのにそんな馬鹿なことを想像させちゃうのが、この映画の凄いところです。

そして『ミザリー』と言えばやっぱり、ハンマーで足をベコンと折るシーンが印象的です。誰もが心の中で「うぐあああ!」と叫んだんじゃないですか?笑。

そういうことで、ここからはあらすじを交えた登場人物の紹介と、ストーリーの結末まで(ネタバレ)を追っていきたいと思います。ラストを忘れてしまった人は是非参考になさってください。



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ストーリーと登場人物紹介

ポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)

© Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.

ベストセラー大衆小説「ミザリー」の作者。「ミザリー」の作家というイメージから脱却する為ミザリーシリーズを終わらせ、他の小説を書きたいと考える。

コロラド州のシルバークリークのホテルに籠りシリーズの最終章を書き上げた後、雪山にて事故に遭い、アニーに助けられる。

小説を書き終えた後、1本のタバコを吸い、シャンパン「ドンペリ」を飲むのが習慣。また、タイプライターの紙は普通紙を好み、小説原稿のコピーは取らない主義。スティーブン・キングもこのようにしてるのでしょうかね。

性格は冷静沈着。アニーの機嫌を損ねないように心にもない言葉やジョークを言う。

作家らしく機転が利き、ヘアピンで鍵を作ったり、大量の鎮痛剤をベッドに隠し、アニーに飲ませようと試みる。これはオーバードース(過剰摂取)効果を狙った為。

しかしちょっとドジなところがあり、鎮痛剤計画は失敗し、細かい注意を怠ったため部屋の外に出たことがばれ、足を折られる痛い結果に。

アニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)

© Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.

自称ポール・シェルダンのNo.1ファンであり、特にミザリーシリーズの熱狂的ファン。

ポールが泊まるホテルも熟知しており、跡をつけていた為、事故時に真っ先に助け、目撃者なしにポールを家に運ぶことが出来た。また、元看護師であることからポールに適切な応急処置を施す。

初めは優しくポールに接していたが、やがてその狂気の片鱗をのぞかせる。自分の期待通りでない「ミザリー」の完結に激しく怒り、原稿を燃やさせ再執筆させる行動は、自己の利益以外は考えれない人格破綻者、つまりサイコパスの表れである。

アニーのアルバムには過去に彼女に関わった人々が謎の死を遂げた記事が貼ってあることから、連続殺人犯の疑いもある。ちなみにアニーのモデルは、ジェネン・ジョーンズという元看護師のシリアルキラーです。

この映画の醍醐味は間違いなく、アニーという人間への恐怖心だろう。アニーが怒っても、笑っても、落ち込んでも、ご機嫌でも、すべてが恐いのである笑。こんなに笑顔が恐い人間はいない。小説のミザリーが生き返ったと喜びスキップする姿は、ただただ恐怖である。

バスター保安官(リチャード・ファーンズワース)

© Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.

失踪したポール・シェルダンの行方を追う地元の保安官。

のんびりしているが頭が切れ、勘が鋭い。州警察が捜索を打ち切っても、ポールの車のドアが何者かにバールによってこじ開けられた事に気づき、一人で捜索を続行する。

そしてポールの人物像を知る為、ミザリーシリーズを熟読する。その時メモした本の中の一節、「人間の裁きより正しい裁きがあります。神が裁いてくれるでしょう」と同じセリフを
アニーが裁判で語った新聞記事を見つける。

いよいよアニーが怪しいと睨んだ保安官は彼女の家を訪れ、ポールを発見するのであった。


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ラスト結末

バスター保安官がアニーの家を訪れた際、アニーは4週間前からタイプライターで小説を書いていたと嘘をつく。なので、ポールが監禁されていた期間は約4週間である。

家の中を探索し一旦外へ出る保安官だが、中で物音がしたことから、再び家へ戻ると地下室にいるポールを発見する。しかし保安官は背後からショットガンでアニーに撃たれる。

絶体絶命のポールはアニーに「ミザリー」を書き上げたいと告げ、了承を得る。その際地下室でアルコール缶を見つけ背中に隠す。

部屋に戻り「ミザリー」を書き終えたポールは、お祝いしたいと言い、シャンパンとマッチとタバコを頼む。アニーが席をはずした一瞬のスキをついて、ポールは書き上げた原稿にアルコールをかけマッチに火をつける。

アニーが戻ってくると、「このやり方は君に教わったんだ」と言い、書き上げた原稿を燃やす。「やめてー!」と叫び火を消そうとするアニーの頭めがけて、思いっきりタイプライターを叩きつける。

二人はもみくちゃになり肩を撃たれるポールだが、力に勝るポールは、アニーの口に燃えた原稿を押し込む。さらに揉み合いが続くが、最後は鉄製のブタの置物でアニーの頭を殴ると、ついにアニーは息絶えたのだった。

それから18ヶ月後。新刊を出版したポールは、その本が絶賛されているとエージェントに聞かされる。しかし浮かない顔のポールは、今でもあの体験のトラウマに悩まされると語るのだった。おわり。

以上のようにこの映画では、人間の狂気と得体の知れないものへの恐怖が描かれています。

観客がアニーに感じる恐怖は「得体の知れないもの」だからです。しかしラストで力で勝ったポールにとっては、力の弱い女性というアニーの正体に気づいた瞬間、もう恐怖の存在ではなくなったのでした。

『ミザリー』は原作の小説も大変面白いので、是非映画との違いを読み比べてみてはいかがでしょうか!

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