「ヒア アフター(Hereafter)」感想 これはオカルトじゃない!恋愛映画だ!


映画「ヒア アフター」予告編映像

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「ヒア アフター」作品情報

2010年アメリカ映画(原題: Hereafter)。生と死をめぐる3つの物語が交錯し感動的なストーリーをつづるヒューマンドラマ。監督クリント・イーストウッド。製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ。主演マット・デイモン。共演はベルギー人女優セシル・ドゥ・フランス。

「ヒア アフター」あらすじ

霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のジャーナリスト・マリー(セシル・ドゥ・フランス)、亡くなった双子の兄と再会することを望むイギリスの少年マーカス。3人の人生が、ある日ロンドンで交錯する。

「ヒア アフター」感想評価

映画「ヒアアフター」は、もしかしたらご存じない方も多い作品かもしれません。
あまり話題になったことがない作品だと思います。

しかし、クリント・イーストウッド監督の隠れた名作なのです。
私は彼の作品では1,2を争うくらい好きですね。
死生観がつづられる不思議な映画ですが、私は好きです。

こういった題材は、すぐにオカルトとして片づけられてしまうのですが、こういう能力を持つ主人公の悩みを、真摯に描写していて素敵な映画になっています。イーストウッドの監督力がすごいと言わざるを得ません。

一歩間違えると「トンデモ」になってしまうものが、彼にかかると、リアリティある立派な人間ドラマになってしまいます。その手腕がすごい。

映画「ヒアアフター」は、3人の登場人物を軸にストーリーが進行していきます。

マット・デイモン扮するジョージは、霊能者として活躍していました。
彼は人の手を取ると、見えてしまうんです。その人に関わる情報が。

しかし、いつしか彼はその能力に嫌気がさし、ひっそりと工場に勤務しながら暮らしていました。

本物の能力を持った人は、こんな感じじゃないでしょうか。
金儲けする連中はほとんど偽物だと思っていいと思います。

一方フランス人ジャーナリストのマリーは、津波に飲まれて臨死体験をしたのが忘れられず仕事もそっちのけで、死とは何かを調べつつ執筆活動を行い、本を出版しました。

そして、ロンドンに住む双子の兄弟マーカス。

この双子の兄弟はとても仲が良かったのですが、兄が交通事故に巻き込まれ亡くなってしまいます。

マーカスはもう一度兄と話がしたくて、色々な霊能者に会いに行きます。しかし偽物ばかり。そんな時、ある会場でジョージに出会います。

そして、本物の能力があるジョージに救われていくのでした。

最後のシーンは、まるで恋愛映画のようで、希望に満ち溢れた素敵なラストになっています。あれ?これって恋愛映画だったっけ?と錯覚します。

いや、多分そうかもしれない。これは恋愛映画だ。そして人生の映画だ。

クリント・イーストウッド監督が撮ったのは、霊界映画などではなく、それぞれの人生を描いたヒューマンドラマだったと気づくのでした。

人は死んだらどうなるのだろうか?
その答えは映画「ヒアアフター」を観て探してみてはいかがでしょう。

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