「シリアナ(SYRIANA)」映画レビュー 衝撃の暴露を映画化


「シリアナ」劇場予告

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「シリアナ」作品情報

2005年アメリカ映画。
中東の架空の国・シリアナを舞台に、中東諸国やアメリカ、中国などの石油利権をめぐる陰謀を描いた群像劇。元CIA工作員のロバート・ベアの告発本「CIAは何をしていたか?」が元となっている。監督は「トラフィック」の脚本家スティーヴン・ギャガン。主演ジョージ・クルーニー、共演マット・デイモン、クリス・クーパー、クリストファー・プラマー。ジョージ・クルーニーはアカデミー助演男優賞を獲得している。

「シリアナ」あらすじ

CIAのベテラン諜報員ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は、長年にわたり中東で活動を続けていた。しかし、息子の大学進学を契機に諜報員の職を引退し、残された日々をデスクワークに専念しようと決心する。

「シリアナ」感想・評価

「シリアナ(SYRIANA)」は石油利権をめぐり各国の思惑がうごめく、地球上を舞台にした壮絶なポリティカル人間ドラマである。アクションも少しあって面白い。

同時進行する複数の物語が複雑に絡み合い、息もつかせぬスリリングなストーリー展開となっている。

体重を増やして役に臨んだジョージ・クルーニー扮するCIA工作員の活躍も見どころの一つだ。なかなか見事な演技でした。彼はただの色男ではないところが凄いと思います。

自分は「シリアナ」を観た時、とても危ない話だな、と思った。

まるでイラク侵攻時のアメリカの裏側を見ているような、こんな映画やってもいいの?というくらい危ない映画だ。

戦争には石油利権が絡み、CIAエージェントが暗躍している。なかなかすごい暴露映画だと思う。元CIA工作員の暴露本がネタなのだから、当然話は面白い。この映画をみれば、中東情勢やテロリストを生み出す背景なども理解できるだろう。

総勢30人ほどのキャストが交わり、一見複雑に見えるが、実は単純なストーリーなのだ。

石油利権。要するに、お金なのだ。この映画を見れば世界の裏側が良くわかるだろう。すべては仕組まれている。

表のニュースばかりを見て信じ切ってしまっている人には、大変刺激的で衝撃的な内容である。何度も言うが、何故このような危ない映画が上映できたのか。そこがまたアメリカの凄いというか、懐の深いところだと思う。

日本ではこのような内容の映画を上映することは不可能であろう。検閲がかかってしまう。アメリカでは、スター総出演で上映できる。アメリカってすげえなあ、と改めて感心します。

この物語は、フィクションではない。今世界で起きている現実。事実なのだ。

「シリアナ」は是非日本のみなさんに見てほしい。強くおすすめできる一本です。

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