「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」感想レビュー

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」感想レビュー


【作品情報】

「ダラス・バイヤーズクラブ」「わたしに会うまでの1600キロ」のジャン=マルク・バレ監督が「ブロークバックマウンテン」「ナイトクローラー」の演技派ジェイク・ギレンホールを主演に描く人間ドラマ。共演はナオミ・ワッツ、クリス・クーパー。

【あらすじ】

ウォール街のエリート銀行員として出世コースに乗り、富も地位も手にしたデイヴィスは、高層タワーの上層階で空虚な数字と向き合う日々を送っていた。そんなある日、突然の事故で美しい妻が他界。しかし一滴の涙も流すことができず、悲しみにすら無感覚な自分に気付いたデイヴィスは、本当に妻のことを愛していたのかもわからなくなってしまう。義父のある言葉をきっかけに、身の回りのあらゆるものを破壊し、自分の心の在り処を探し始めたデイヴィスは、その過程で妻が残していたメモを見つける…。

妻が死んで気づいた。彼女のことはよく知らない。
この映画は、妻を亡くしても悲しくなく涙すら流せない、無感情の男が破壊を繰り返しながら、人生の再生を取り戻す様を描いた映画です。
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」の原題はDemolition。破壊、取り壊しという意味です。まんまですね笑。なんでアメリカ人は題名を気にしないのだろうか。そこがいつも不思議です。
しかし邦題をこのようにしたのも何故か気になります。
映画を観てもしっくりこない邦題です。
そうは言っても、映画自体はとても良い映画でした。

主人公デイビスは、妻を亡くしても悲しめない自分の心は何処へいってしまったんだと悩み、義父の一言をきっかけに、まさに破壊を繰り返します。冷蔵庫を壊したり、トイレのドアを解体したり、最後には家も壊してしまいます。このへんの突拍子もない行動は、感情移入が全くできないです。
なにやってんだ?こいつ。的な。
でも、デイビスがとても病んでいることは伝わってきます。
妻を亡くして悲しいという心の状態が、違う表現に代わってしまったような気がしました。本当は悲しい、そのことを最後にデイビスは気づきます。

この映画、ストーリーが2転3転するので、なんの映画だったっけ?と途中で思うかもしれません。とても不思議なストーリー展開だなと思いました。

まずは心を通わせるシングルマザーとのお話。
次にそのシングルマザーの息子との交流。

そうか!彼らとの交流によってデイビスは感情を取り戻していったのか。
それを描きたかったのかな?

彼らとの交流がなかったら、最後の妻のメモを見ても、涙を流さなかったのかもしれない。そう感じました。

妻はメモを残すのが癖だった。そのことを思い出したデイビスはようやく激しく涙を流します。デイビスは心が解放され、再生への道を歩みだす。
破壊と再生ー。
なるほど、再生の映画か、これは。今書いていて、ようやく気づいた。
個人的には好きな映画です。良作だと思います。
またこの映画をみて「エターナル・サンシャイン」を思い出したのは私だけじゃないはずです。

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』予告編映像

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